雀ヶ森レン [編集]
雀ヶ森レン(すずがもり れん)は「カードファイト!!ヴァンガード」の登場人物。アニメでの声優は阿部敦。
名前の由来は、愛知県愛西市雀ヶ森町だろう。
概要 [編集]
実力至上主義のヴァンガード集団「フー・ファイター」のリーダーであり、「フー・ファイター」最強のチーム「AL4(アペックス・リミテッド・フォー/エーエルフォー)」の一人。
「カードの声」を聴くことでファイトの流れを事前に読み取る力「PSYクオリア」の保持者で、その力によって他を寄せ付けない絶対的な強さを発揮する。
絶対的強さを持つ櫂に異様な憧れと執着を持つ。
ファイトの前後には他者を見下した挑発的な言動を放つが、普段は飄々としていて掴みどころのない一面もあり、過去の描写やアニメで「PSYクオリア」に目覚めた後の先導アイチの言動などを鑑みるとそちらが彼の本来の性格であると思われる。
「アジアサーキット編」以降は、掴み所の無い部分が強く出ており、あまり本気になる事は少なくなった。
アニメ初期で本来の性格を強く感じさせるのは初登場時と回想程度だったが、漫画では序盤からそちらに寄った描写が多かった。
経歴 [編集]
中学生時代からの友人である新城テツ、転校してきた櫂トシキと、彼ら3人のチームとして「フー・ファイター」を結成。
当時は無邪気で大人しく不思議な言動で仲間を笑わせていたが、チームのために強くなろうとする思いから「PSYクオリア」に目覚めたことで豹変し、櫂とは決別。
福原高校(及び附属中学)を掌握して巨大な施設を建造し、矢作キョウ等の優秀なファイターを全国から集め、「フー・ファイター」を実力主義のファイター集団に作り変えた。
まだ実力は無いが見所のあるファイターも集めていたのか、鳴海アサカもそのメンバーに加えている。
春の全国大会に出場する「チームFFAL4」のリーダーとして櫂やアイチたちの前に姿を現す。
春の全国大会の決勝戦にて、チームカエサルの光定ケンジを圧倒的な実力で撃破した。
大会後、同じく「PSYクオリア」の力に呑まれたアイチにシャドウパラディンのデッキを渡したが、アイチは櫂とのファイトで正気に目覚めて秋の全国大会にデッキを返還されるも、失望したのかレンは返還されたデッキをはたき落とした。
秋の全国大会の決勝トーナメント直前に、レンは櫂に勝つ為に、櫂はレンを正気に戻す為に壮絶なファイトを繰り広げるが、スイコから貰った新たな切り札、《ファントム・ブラスター・オーバーロード》で櫂を撃ち破り、櫂に価値を感じなくなった。
櫂を破ってからは以前よりも精神が不安定な状態となっており、秋の全国大会の決勝戦では戸倉ミサキに敗北した鳴海アサカを追放したり、新城テツをイメージで威嚇したりとチームメイトにも容赦が無くなっていた。
大将戦では、先導アイチと戦い、同じく「PSYクオリア」を使うアイチに敗北、ただ強さを求めていたレンは、櫂やテツらと楽しくファイトしていた頃の記憶を思いだし、「PSYクオリア」の闇から解放された。
櫂やテツとの関係も修復され、アサカも呼び戻した。
「アジアサーキット編」では、元の飄々とした性格が際立っている。
櫂などと同様に「封印」前の記憶はほとんど失っており、メインのデッキもゴールドパラディンに変更されている。
ただし、ゴールドパラディンには違和感があり、よく他のクランのデッキも使っている。
VFサーキットには、櫂を新たにメンバーに加えてソウルステージから参入し、第二回戦でチームQ4と再戦。
先導アイチとのファイト中に立凪タクトの干渉で再び「PSYクオリア」に目覚めてアイチを下す。
ただし、性格も大きな変化はないため、それによる目立った悪影響はない様子。
その後は南の島のバカンスでは、終始アサカとイチャイチャしていたが、ライバルであるミサキとアイチをさりげなくアドバイスする等、チームQ4に助力した。
ファイナルステージでは、元凶であるヴォイドを倒す為に惑星クレイに転送されるも蒼龍レオンと戦う権利を櫂に譲るが、櫂の敗北により地球に送還された。
「リンクジョーカー編」においてはアイチの活躍により再びシャドウパラディンのデッキを使うようになっており、それに伴って初期で見せていた好戦的な面も復活している。
しかし根本的な性格は「アジアサーキット編」と変わっておらず、VF甲子園予選における決勝大会への出場権を賭けたアイチとのファイトでは「アイチにも仲間がいるように自分にも仲間がいる」とアイチとの久々のファイトを楽しみながらも勝利を収める。
その後、リンクジョーカーの手によってリバースファイターとなってしまった立凪スイコや鳴海アサカ、テツとのファイトでは大切な仲間である彼らを救うために奮闘した。
なお本編からすれば余談のような感じになってしまっているが、VF甲子園本大会でも順調に勝ち進んでおり、決勝戦にて招待選手でありながら勝ち進んだ蒼龍レオンと激戦を繰り広げ、勝利し、福原高校に優勝をもたらしている。
櫂トシキとの戦いでは、僅差で櫂に敗北してリバースするが、幸いレンが目覚める前にリンクジョーカーは撤退したので、被害が出ることはなかった。
「レギオンメイト編」ではアイチの居場所を知っており、櫂の決意を試す為に再び対戦した。
その後は蒼龍レオンと共に間接的にではあるが、櫂達に協力した。
アニメ「カードファイト!! ヴァンガードG」では祭りや食堂にいる姿が確認でき、神崎ユウイチロウの後任としてユナイテッドサンクチュアリ支部の支部長に就任した。
「ギアースクライシス編」では、「Plan-G」の協力者としてユナイテッドサンクチュアリ支部のGクエストの大将としてトライスリーに立ちはだかった。特殊ルールのリレーファイトではチームメイトのキョウ、アサカの手札を譲り受けトライスリーの先鋒安城トコハと中堅綺場シオンを圧倒したが、大将新導クロノに敗北した。ギアースクライシス発動後はチームメンバーと共にトライスリーの為に露払いをした。
「ストライドゲート編」では、カンパニーを捜索して支部を空けていた隙を突かれて守山ヒロキにユナイテッドサンクチュアリ支部を破壊された。
漫画版/2018年版アニメでは「完璧な勝者」たることを求める父から暴行を受けていたことが描写されており、それが「PSYクオリア」への傾倒に繋がっている。
テツや櫂との関係性は細部こそ異なるが大差はない。
一度カードキャピタルを訪れた後、フー・ファイター本部に乗り込んできた櫂とファイトして再び勝利を収める。
その後、「完璧」になるためにはかつて櫂に勝利したアイチに勝たねばならないとしてアイチに勝負を挑むが、自身の勝利のイメージを超えたアイチに敗れる。
その後、アジアサーキット[1]で準決勝にてアイチに敗北しており、第三位に甘んじた。
PSYクオリアゾンビが現れた際は鳴海アサカと戦い、ヒールトリガーの助けもあり彼女を救った。
レッカも瞬殺する程で実力の高さは健在だが、以前に比べてPSYクオリアは弱まっているらしい。
因縁のある立凪タクトとのファイトで、「星骸者」の未知の力の前に敗北してPSYクオリアゾンビとなるが、命令は基本的に受け付けていない。
「ヴァンガード外伝-if-」では、イフ5で、先導エミ達を助ける謎の存在「マスク・ザ・ダーク」としてブラスター・ダークのような鎧を纏って登場した。別名「肩パット仮面」とも呼ばれる。
アイマスクで目元は隠れているが、正体は元の世界の彼そのもので[2]、歴史の歪みを発見し、その原因を探っているうちに行方不明となった立凪タクトの捜索のために立凪レッカと共に伊吹達よりも先に歪められた世界に送り込まれていたことが判明した[3]。
人間関係 [編集]
- 櫂トシキ
- 旧友にしてチームNAL4のチームメンバー。彼の強さに憧れた結果、PSYクオリアに溺れ因縁を持つようになる。「アジアサーキット編」以降は再び友人となる。
- 立凪スイコ
- 福原高校カードファイト部のチームメンバー。
- 「リンクジョーカー編」では、ウマが合うのか、大体二人でアサカをからかっていた。
- 漫画版でも彼女を大切な仲間と見ており、互いに忘れてしまっても強く意識していたアイチとコーリン同様に彼もまたスイコのことを無意識に覚えていた。
- 先導アイチ
- 初期に彼によってPSYクオリアの闇から解放され、「アジアサーキット編」以降は友人として接している。
- 戸倉ミサキ
- 「アジアサーキット編」以降、何故か「ミサッキー」と呼んでいる。
- 漫画版では、「ミサQ」と呼んでいる。
デッキ構成 [編集]
- 【シャドウパラディン】
アニメ初期、「リンクジョーカー編」以降および漫画。中学時代から使用していることが確認できる。アニメ初期ではアイチに寄与したままファイトに臨んでいるため、最低でも2個は同種のデッキを持っていたらしい。
- 【グレード3】
- 森川カツミから借りたデッキ。
使用理由は上と同じだが、彼はPSYクオリアの影響か、使いこなし、アサカから【ペイルムーン】を借りてファイトしたミサキと互角の戦いをしてみせた。なお、デッキについては「順調にライドできるかスリルがあって楽しい」とのことで、勝敗については描写されていないため不明。
主な使用カード [編集]
戦績 [編集]
アニメ「カードファイト!!ヴァンガード 初期」 [編集]
アニメ「カードファイト!!ヴァンガード 初期」通算成績:4戦3勝1敗
話数 | 対戦相手 | 勝敗 | 備考 |
カードショップPSY |
24話 | コーリン | 勝利 | 【女性ユニット】使用 |
全国大会 |
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33話 | 光定ケンジ | 勝利 | |
フー・ファイタービル |
57-58話 | 櫂トシキ | 勝利 | |
全国大会 決勝トーナメント |
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63-65話 | 先導アイチ | 敗北 | |
アニメ「アジアサーキット編」 [編集]
アニメ「アジアサーキット編」通算成績:3戦1勝1敗1中断
アニメ「リンクジョーカー編」 [編集]
アニメ「リンクジョーカー編」通算成績:6戦5勝1敗
話数 | 対戦相手 | 勝敗 | 備考 |
VF甲子園予選決勝会場 |
123-124話 | 先導アイチ | 勝利 | |
福原高校 |
129-130話 | 立凪スイコ | 勝利 | 立凪スイコЯ |
福原高校 |
131-132話 | 鳴海アサカ | 勝利 | 鳴海アサカЯ |
福原高校 |
133-134話 | 新城テツ | 勝利 | 新城テツЯ |
VF甲子園決勝 |
139話 | 蒼龍レオン | 勝利 | |
立凪ビル屋上 |
158-159話 | 櫂トシキ | 敗北 | 櫂トシキЯ |
アニメ「レギオンメイト編」 [編集]
アニメ「レギオンメイト編」通算成績:1戦0勝1敗
話数 | 対戦相手 | 勝敗 | 備考 |
フー・ファイタービル屋上 |
175話 | 櫂トシキ | 敗北 | |
劇場版「ネオンメサイア」 [編集]
ネオンメサイア通算成績:1戦0勝1敗
話数 | 対戦相手 | 勝敗 | 備考 |
フー・ファイタービル |
| 伊吹コウジ | 敗北 | |
アニメ「ギアースクライシス編」 [編集]
アニメ「ギアースクライシス編」通算成績:1戦0勝1敗
漫画版 [編集]
漫画版通算成績:8戦4勝3敗1不明
話数 | 対戦相手 | 勝敗 | 備考 |
3巻 |
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カードキャピタル |
#012 | 戸倉ミサキ | 勝利 | |
4巻 |
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フー・ファイタービル |
#015-#017 | 櫂トシキ | 勝利 | |
#018-#019 | 先導アイチ | 次巻に続く | |
5巻 |
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#020-#021 | 先導アイチ | 敗北 | |
7巻 |
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福原高校カードファイト部 |
#034 | 先導アイチ | 不明 | |
8巻 |
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福原高校 |
#038-#041 | 鳴海アサカ | 勝利 | 鳴海アサカPSYクオリアゾンビ |
10巻 |
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路地裏 |
#056 | 立凪レッカ | 勝利 | 立凪レッカPSYクオリアゾンビ |
11巻 |
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立凪邸 庭園 |
#059-#060 | 立凪タクト | 敗北 | 立凪タクト「ディスティニーコンダクター」 |
12巻 |
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ヴァンガード甲子園 決勝 |
#075 | 先導アイチ | 敗北 | |
小説版 [編集]
小説版通算成績:2戦2勝0敗
関連リンク [編集]
漫画版では個人戦
イフ5で登場した時点で伊吹コウジに一発で正体を見破られた。
「カードファイト!! ヴァンガード外伝 イフ-if-」イフ12。
特に「リンクジョーカー編」では、「これからも僕についてこい」等と発言していた。
ダメージゾーンに表のカードを2枚置いた状態からゲーム開始、ダメージゾーンが8枚以上で敗北となるルール。