ゼロスドラゴン/Zeroth Dragon [編集]
◆ギーゼの生み出した破壊兵器「ゼロスドラゴン」
クレイの大地を完全に支配に置いた破壊の竜神「ギーゼ」が、惑星中の精霊と自分の力の一部を融合して創り上げた強大な兵器。疑似的な「超越生存体」であり、生命体というよりは精霊のような無形の存在に近い性質を持つ。まず、ギーゼは精霊がより多く集まる地点に、自身の力を込めた「破壊の竜骨」なる巨大な楔を打ち込んだ。竜骨は周囲の精霊を根こそぎ取り込み、まるで受肉するかのように各地の特性に応じた竜の姿を象った。こうして創られた6体の「ゼロスドラゴン」は、それぞれ「絶海」「獄炎」「死苑」「終焉」「星葬」「極天」と呼称された。ゼロスドラゴンは人智を超えた強大な力で、数多くの光の戦士を屠ったが、幾度も立ち上がる戦士たちの気勢に圧され、最後はギーゼと共にメサイアに討たれた。しかし、ゼロスドラゴンの核となる竜骨にはギーゼの強い怨念が宿っており、メサイアの力を以てしても完全には砕けない。この時取れる唯一にして最良の措置は、誰も手の出せない星の奥深くに、竜骨を封印することであった。だが、ギーゼの支配によって枯渇したクレイでは、封印の負荷に耐えることができない。やむを得ず、メサイアは生命力に満ち溢れていたもう一方の惑星に、竜骨を封じたのである。
概要 [編集]
これに属するカードは複数の国家にまたがって属しており、いずれも究極超越スキルを持っている。
- 背景設定上では、神格《破壊の竜神 ギーゼ》が、惑星クレイ中の精霊と自分の力の一部を、「破壊の竜骨」なる巨大な楔に根こそぎ取り融合して創り上げた強大な兵器かつ破滅を呼ぶドラゴン。それぞれ惑星クレイの各国家に対応した力を持ち、「絶海」「獄炎」「死苑」「終焉」「星葬」「極天」と呼称された6体が存在している。
- 共通の命名は「○○のゼロスドラゴン (固有名)」。各ゼロスドラゴンの固有名称はギーゼ、「○○の〜」はメサイア陣営によってそれぞれ命名されたものである。
- ドラゴンと称しているものの、実態はギーゼ自身の破壊力と精霊を融合させた、無形の存在に近い疑似的な「超越生存体」である。ギーゼの負の念を最も色濃く継いでいる《終焉のゼロスドラゴン ダスト》には僅かながら自我を持っているが、それ以外の個体に人格の存在は見受けられない。
- 各ゼロスドラゴンのユニット設定で「周囲の精霊を吸収して受肉した恐るべき兵器」と語られている通り、どの個体も人智を超えた強大で制御不可能なほどの破壊力を持っている。
その反面、破壊力の維持には精霊が必要であり、それを魔力供給し続けなければ、《星葬のゼロスドラゴン スターク》のようにエネルギー切れを起こす弱点もあるが、具体的には不明。
- 弐神戦争中、一時期は圧倒的な破壊力でクレイの大地をほぼ制圧しかけるが、最終的にはギーゼに抵抗する戦士たちの気勢に圧された末に討たれ、メサイアによるギーゼの封印に伴い無力化される(《絶海のゼロスドラゴン メギド》に関しては討伐時の記録が残されていない)。
しかし、ギーゼの化身でもある故にその核となる「破壊の竜骨」にはギーゼの強い怨念が宿っており、メサイアの力ですらも破壊はできなかった。が、放置すれば主を呼び戻す恐れがあり、やむを得ず英雄フィデスと共に生命力に満ち溢れていた「重なり合う世界」(惑星E[1])へと転移しそこで封印された。
- その後長い年月を経て、行方をくらましていた使徒たちが最後の暗躍を開始して惑星Eへ降り立ち、この封印を解いて次々と解放され、惑星Eでも甚大なる破壊をもたらした。だが、決戦の最中に《クロノバイザー・ヘリテージ》の捨て身攻撃によってギーゼが倒され、中核たる主を失い活動停止。精霊に還元される形でもろとも消滅した。
- アニメでのゼロスドラゴン
「カードファイト!!ヴァンガードG Z」では、敵勢力「ギーゼ」の使徒が使用する禁断の切り札とも呼ばれるカード。
このアニメの世界観でも、メサイアとギーゼの争い(弐神戦争)の後、初代剣聖フィデスにより地球へ送られて各地へ封じられていたことが語られている。ゼロスドラゴン自体がカードに変化したのか、カードに封じられていたのかといった具体的な経緯は明言されていないが、使徒がディフライドによって地球へ降り立った際にこれの封印を解き、彼らの切り札としてデッキに投入されている。
- 実質的に使徒専用のカードではあるものの、一般のファイターでも使用は可能な模様で、第14話では新導クロノが《終焉のゼロスドラゴン ダスト》[2]を一度だけ使用している。
- 能力については実物と同じだが、ファイト面以上にリスクが大きく、これらのカードを使用する際には自らの可能性すべてを賭けなければならない。
これらのカードの超越を経て勝利すれば「世界よ、沈黙せよ!」という口上と共に使用されたゼロスドラゴンが一時的に実体として顕現し、その余波で周辺を破壊する。これによりカードに変えられていたゼロスドラゴンが覚醒し、ギーゼが振るう破壊の力の化身として機能するようになる。
なお使徒たちがゼロスドラゴンを使うのは、ただ単に敵となる相手を倒すのみならず、封印状態のゼロスドラゴンを破壊兵器として再起動させ、さらにギーゼ復活の糧となるファイターの力を集めるという真の目的が存在している。
反対に相手に負けると、ゼロスドラゴン以外のGゾーンのユニットカードが燃えて灰と化し、Gゾーンそのものが使用不可能になってしまう。
- ゼロスドラゴンで決着をつけられずにGゾーンのユニットカードを失うということは、惑星クレイとの運命力による絆の繋がりが絶たれ、自らの未来≒ヴァンガードに関する全ての未来が失われたことを意味している。
故にディフライドしている使徒の場合、ゼロスドラゴンを使って負けると地球で器としている先導者との関係が断ち切られてしまう為、同時にディフライドも強制的に解除されることとなる。
- 新導クロノも、第14話で《終焉のゼロスドラゴン ダスト》を使用して敗北したため、一時的この状態に陥ったが、第17話で惑星クレイとの運命力の繋がりを結び直すとともに取り戻すことに成功している。
- 使徒の脱落後に残ったゼロスドラゴンのカードは、伊吹らによって回収されヴァンガード普及協会の管理下に置かれるが、第19話でダークフェイスが予め自作した二重のウイルストラップと、カオスブレイカーが起動させたレリクスの現出によって全てのカードが転送され、そのままギーゼの手元に渡った。
- 最終決戦ではギーゼが使用。第20話(VS鬼丸カズミ)で、ファイト中に実体化した6体全て(顕現させた5体と、レリクスで待機していた《絶海のゼロスドラゴン メギド》)の力を受け取り、(自らがディフライドしていた)東海林カズマの肉体を取り込むことで自らの完全覚醒に繋いだ。
終盤でトライスリーに敗れたギーゼが滅び去ったことで、ゼロスドラゴンも後を追うように消滅したが、ギーゼが手にしていたこれらのカードについてはその後どうなったのか不明である。
- 超越する際の台詞は概ね、「我が未来を食らい顕現せよ、(国家名)のゼロスドラゴン! アルティメットストライド!《(固有名)》!」。
原初竜 [編集]
ゼロスドラゴン以外の国家単位で使用できるGユニットは後にプレミアムコレクション2019で収録されたカード名に「原初竜」を含むカードが追加されている。
- これらのユニットカードは『【コスト】[あなたの(V)のカードと同名の、手札を1枚捨てる]』という究極超越スキルと同一のコストを要求する特殊な超越スキルを持っている点でゼロスドラゴンと似た特徴を持つが、永続能力により他のカードの超越スキルのコストをなくすことで後続のGユニットの超越を促進するという、究極超越スキルによって後続のGユニットの超越とコールを断絶するゼロスドラゴンとは対照的な存在となっている。
- 「解説!惑星クレイ史」によれば、彼らは疑似的な「超越生存体」では無く、クレイ最初の神格である「始祖創世竜」の眷属たる「最初のドラゴン」であることが言及されている。ただし、他に各設定が紹介されていないため詳細は不明。
国家別 [編集]
ユナイテッドサンクチュアリ [編集]
-Gユニット
ドラゴンエンパイア [編集]
-Gユニット
スターゲート [編集]
-Gユニット
ダークゾーン [編集]
-Gユニット
メガラニカ [編集]
―Gユニット
ズー [編集]
―Gユニット
関連リンク [編集]
実際で言う「地球」の事。「惑星クレイ物語」ではこの名称で登場している。
伊吹コウジがガスティールから回収し、クロノに渡したもの。