ディフライダー [編集]

 アニメ「カードファイト!! ヴァンガードG NEXT」及び小説「惑星クレイ物語」に登場する用語。

概要 [編集]

 「ディファレントワールド・ライド」という現象(通称:ディフライド)によって惑星クレイのユニットが強い縁のある地球のファイター、もしくは惑星「E」の存在に憑依した者のこと。
 アニメ「カードファイト!! ヴァンガードG NEXT」と「惑星クレイ物語」では、物語の舞台の違いから解釈が若干異なっており、前者では「異世界からの憑依者」、後者では「時空間憑依者」と書いて「ディフライダー」と読む。

 通常、ディフライドするには双方の同意が必要であり、器となった側の意識も残り、自動的に創世の竜神「メサイア」による加護を施され、「メサイア」はそれを常に捕捉できる状態となる。
 ディフライダーは暗黙の了解として惑星クレイでの因縁を持ち込まないよう地球においてはその正体を秘匿しており、ディフライダー同士でも互いの正体は名乗らず宿主の名前で通している。
 ただし、シラヌイダムジッドは例外的に正体を知っている。

 使徒の手引きによるディフライドは、設定上は「イリーガル・ディファレント・ワールド・ライド」、略して「ディフライド・イル」と呼称される。こちらの場合「メサイア」の加護は断ち切られ、双方の同意を必要とせず器となった者の本来の意識は基本的に表には出ない。
 特に正体を隠す必要もないのか、U20より後はユニットの名前で呼びあっている。
 ただし、器となる者が強靭な精神力を持って反抗した場合はディフライドできない場合がある。
 アニメ「カードファイト!! ヴァンガードG NEXT」では、《覇道竜 クラレットソード・ドラゴン・リヴォルト》、小説「惑星クレイ物語」では「クラレットソード・ドラゴン」がそれによってディフライドに失敗している。

 アニメにおいてはどちらのディフライドも区別されていない(メサイアのディフライダーは「G NEXT」の時点で生死を問わず地球を去っているため)。
 使徒の場合は「リバース」の様にファイトで敗北すれば解除されるとされているが、ゲームでいうダメージに近い方式になっているらしく、4回敗北しないとディフライドを強制解除できない。
 作中では、アマルーダやダムジッドは3回敗北した時点では消耗した様子を見せながらもディフライドの解除は免れているが、シラヌイは1回敗北した時点でディフライドを解除されている他、作中の描写から敗北の仕方よっては通常の敗北より早くディフライドを強制解除されることが示唆されており、具体的な基準は不明である。
 また、ゼロスドラゴン超越して敗北した場合は惑星クレイと地球を繋ぐ運命力が失われるため、強制的にディフライドが解除される。ただし、Gデッキに入れていてもゼロスドラゴン超越せず、Gゾーン除外されていない場合はこのリスクは発生しない模様。

 トライスリーは地球の「降臨の地」から魂のみの状態で到達した惑星クレイにて、惑星クレイから絆を結んだユニットを地球で実際に働く力を持った存在として召喚して憑依(ライド)するというディフライドの一段上の力とされる「ディメンショナル・オーバー・ストライド」を習得している。

 概念そのものは「G NEXT」で明確化されたが、前後の作品でも同様の事象は発生している。

 漫画版「カードファイト!! ヴァンガード」では、「ライドと逆の原理」で、立凪タクトが遊星ブラントの化身ともいえるディスティニーコンダクターに肉体を乗っ取られており、こちらもほぼ同様の現象といえる。

 同様に「カードファイト!! ヴァンガード Divinez」においては、シーズン2の終盤でシヴィルトが員弁ナオの肉体を乗っ取り、掌握しているが、この憑依行動が同様の現象であるかは言及されていない(地球のファイターに憑依したユニットという構造の面から見れば同様)。

ディフライドされた人物 [編集]

ディメンショナル・オーバー・ストライドによって召喚され憑依されたユニット [編集]

関連リンク [編集]