エクスパンション [編集]
収録カードの中からランダムに少数枚のカードが1つのパックに封入されているカードセットのこと。
商品毎に決められたテーマに沿って特定のクランや国家の新規カードが収録されるのが基本となっており、1つのクランや国家を中心としてデッキを強化するのにかなり重要である。
また、これまでに販売されたカードはレアリティが低いものを中心に再録されるが、商品によってはレアリティの高いカードが何からの形で特別再録されるケースもある。
基本となる「ブースターパック」は、1パック7枚入り(剣牙激闘までは1パック5枚)で販売されており、レアリティは不定期のもの(いわゆる、コンパチブル専用レアリティ)を除き、「RRR」「RR」「R」「C」が存在している。
「ブースターパック」の値段は、覇道竜星までは1パックにつき150円(税抜き)だったが、以降は収録数の変化や原材料の高騰などで何度も上昇しており、(1パックの場合)討神魂撃〜剣牙激闘は158円(税抜き)、鬼神降臨〜女神再臨は300円(税抜き)、龍樹侵攻以降は330円(税抜き)となっている。
パックの新商品の発売日は、最初期ではテレビアニメの放送に合わせて多くが土曜日に発売されていたが、神秘の預言者以降は原則として金曜日での発売となっている(構築済みデッキも同様。ただし例外もある)。
「ブースターパック」の他に、様々のテーマにしたエクスパンションが存在する。
- 各コンセプトに合わせたカードが収録されている「エクストラブースター」
- 映画版のカードを収録した「ムービーブースター」
- 1つのクランのカードのみを収録した「クランブースター」
- 他作品のコラボレーションのカードが収録された「タイトルブースター」
- 漫画版のカードを収録した「コミックブースター」
- 上級者向けの「テクニカルブースター」
- アニメで登場人物が使うカードを収録した「キャラクターブースター」
- 1パック2枚入り100円の「ミニブースター」
- リリカルモナステリオのカードのみを収録した「リリカルブースター」
その他、「ヴァンガ祭」等のイベントで先行発売されるものや特定のレギュレーション(Vスタンダード・プレミアムスタンダード)のみで使用可能なカードを収録したエクスパンションも存在する。
- 「エクスパンション(Expansion)」とは、英語で「拡張」や「顧客の利用拡大」を意味する。「エキスパンション」とも。ただし、公式では「エクスパンション」の呼称はあまり使われていない為、殆どの場合ブースターパック商品に対する俗称となっている。
エクスパンションの変遷 [編集]
「カードファイト ヴァンガード」シリーズ [編集]
最初期のカードにはキーワード能力が存在せず、魔侯襲来以降は「連携ライド」、双剣覚醒以降は「クロスライド」や「ペルソナブラスト」と呼ばれる特性を持つカードを中心に収録されていた。
また、初期はクラン内のカードプールが少なく、クラン単一で構築が可能なデッキも限られていた故、ほとんどのカードに同クランのカードにライドした時に誘発する能力を持っていた。しかし、クラン内の種類が充実していくにつれて、クラン一つで構築可能になったデッキが増えると、次第にその要素のあるカードはほとんど追加されなくなった。
- 「アジアサーキット編」及び「リンクジョーカー編」の放映中に発売されたエクスパンションにはリミットブレイク能力を持つカードが中心に収録された。
「カードファイト ヴァンガードG」シリーズ [編集]
「カードファイト ヴァンガードG」シリーズのエクスパンションでは、超越スキル能力及びジェネレーションブレイク能力を持つカードが中心に収録されており、新たなレアリティとして「GR」が新設され、それ以降の「ヴァンガードG Z」の放映中に発売されたものでは、さらに新たなレアリティとして「ZR」が新設された。
「カードファイト ヴァンガード」新シリーズ [編集]
「カードファイト ヴァンガード」新シリーズのエクスパンションでは、スタンダードレギュレーション施行に伴って、カードの表デザインを旧シリーズから大幅一新し、イマジナリーギフトに関する能力を持ったカードが中心に収録された。オーダーカードが初めて導入されたのはこのシリーズからである。
更にユニットカードはこれまで追加された既存(旧シリーズ)のカードのリメイク版を中心とし、新たなレアリティとして「VR」が新設された。
- また、このシリーズでは、前シリーズでのアニメ展開の都合でカードプールがメインクランに偏っていたことに反省してか、各エクスパンションごとに収録される各クランの調整が実施され(多くても4〜5種まで)、一つのブースターでもクランによって高レアリティがRR止まりとなるケースは解消された。
- カードの収録体制はコストの削減か、旧シリーズよりも控えめになり、一度追加された守護者やトリガーユニットの再録が多くなった(種類数は各エクスパンションによって異なるが、多くても80〜90種程度であり、100種以上まで超えたことはない)。
- 一方、VRの取引レートの高さやヴァンガードサークル上で機能しにくいクランが多くなったことに加えて、特定クランのカードプール拡張がやや下がった事もあり、新規層が参入しにくくなるという問題点が浮上するようになっていた。
- このシリーズにおいては、Gユニットのカードがプレミアムスタンダード専用のものを除いて、1枚も収録・追加されていない(旧シリーズではGユニットだった一部のユニットカードは、ノーマルユニットへの変更の上で追加されている)。
- 新シリーズ移行後もアイコンが入っていないカードの追加は存続し、プレミアムコレクション2019を始めとする旧デザインのカード並びに特定のレギュレーションのみで使用可能なカードのみを収録したエクスパンションが不定期に発売されるようになっている。
しかし、「ヴァンガードG」以前のカードは新シリーズ移行以前に比べて追加ペースが下がっており、新規カードでもGユニットやトリガーユニットが主な中心である故、プレミアムスタンダードにおける既存デッキの強化は限定的になっている。
「カードファイト!! ヴァンガード overDress」シリーズ以降 [編集]
「カードファイト!! ヴァンガード overDress」シリーズのエクスパンションでは、従来の24クラン体制から6国家体制に移行したことに加えて、時空超越から続いた「GR」や「VR」に相当するRRR以上の高レアリティ(コンパチブル専用や不定期のものは除く)が廃止された。
- これにより、5大国家(又はリリカルモナステリオ)を収録した一つのエクスパンションだけでも、発売ごとに様々なデッキの強化がしやすくなった為、新シリーズ以前のクランのように、タイトル以外の新国家を新たに追加する必要が無くなった(ただし、クラン自体が完全に不要になったわけではなく、「邂逅カード」には、引き続きクラン表記が残っている)。
- また、再録カードはクラン時代のと比べて大幅に減少し、新規収録カードの種類数が増加したが、その引き換えにカードが国家体制になったことと、テレビアニメの放送が分割クールになった影響もあり、商品展開の規模や新規カードの追加ペースは下がっている。
新シリーズならびにGシリーズ以前のカードも同様であるが、その一方で、初出から時間が経過している既存のユニットカードには、現行のレギュレーション環境に応じて能力(テキストやシールド、トリガーアイコンの数値等)のアップデート修正が不定期に施される等の新たな試みがなされている。
関連リンク [編集]