新聖紀 [編集]

概要 [編集]

ストーリーは、聖竜紀から続いており、古代遺跡の謎の門から突如現れたギアクロニクルと「時空混線」の影響で頻発化した時空超越、太古の大戦で封じられていた破壊神を巡る戦いなどの勢力争いに発展して行き、泥沼化する後半戦が因果応報と呼べる結末へと向かっていく。

  • ギーゼとの最終決戦以後、ここでクレイの背景ストーリーはDシリーズまでひとまず休止となるが、これは次シリーズがリブートという扱いになったことと、その先の物語が続くかどうかは未定で、あえて展開する予定がなかった為と思われる。

前日譚 [編集]

 ジェネシスは、世界の危機を予測し対策するための研究を続けていた。が、《煌天神 ウラヌス》率いる「星詠」達がこの世界のものではない運命力を感知。

 それを追跡したところ、「星域」と呼ばれる領域と、そこにしか存在できない巨大なエネルギー体・銀河の精霊「星神」を発見。彼らはこれを利用して無数に存在する別世界の運命力を観測することで次なる危機に備えるべく活動を続けることになる。

覇道黒竜の乱 [編集]

 新聖紀の始まりと共に、ダークゾーンから極大の運命力の輝きを放つこの世界線に訪れた「ギアクロニクル」が本格的な活動を開始。ネオンメサイアは新たな姿を差し向け、彼らを見守ることを選択した。

 ギアクロニクルの到来がきっかけかのように、クレイに時空の歪みを原因とした特異な現象が発生し始めた。その名も、あらゆる過去やあらゆる未来から生命体が突如現れ、現実に多大な影響を与える「時空超越(ストライドジェネレーション)」という現象である。

 これを緊急事態と捉えたクロノジェット達はユナイテッドサンクチュアリを皮切りに、各地にこの事態を制御する「時空超越(ストライド・ジェネレーション)」の理論と技術を提供、中でも《青天の騎士 アルトマイル》《ラナンキュラスの花乙女 アーシャ》は高い超越制御技術を備えた。

 その頃、ユナイテッドサンクチュアリでは、シャドウパラディンの分派を束ねる団長を名乗った《覇道竜 クラレットソード・ドラゴン》が「影竜の乱」と呼ばれる内乱を決行。ジェネシス内の危険因子《神界獣 フェンリル》エンジェルフェザーの「黒衣の葬天使(ブラック・グレイバー)」もクラレットソード側の戦力に加わり反乱軍は強大化。ついに「禁呪超越(オーバー・ストライド)」を編み出したクラレットソードは「分岐しえない未来」から《覇道黒竜 オーラガイザー・ドラゴン》を産み出した。
 オーラガイザーの力に魅せらせるクラレットソードだが、本当の強さとは、禁忌に頼った短絡的な力ではなかった。

 その真の意味を理解していたアルトマイルアーシャが、《クロノドラゴン・ネクステージ》と共に立ち向かい反乱軍は鎮圧。クラレットソードも戦死して内乱は無事に治まった。
 ゴールドパラディンの新鋭《旭光の騎士 グルグウィント》は、反乱軍に調査隊の一部隊を全滅させられ聖域を守る任務を果たせなかったという反省を胸に努力し、その後は大いなる成長を遂げて行く。

 この乱の責任を負わされたシャドウパラディンは自ら解散を申し出ることになったが、騎士王は反乱に与しなかった騎士たちの忠誠と能力を認め、非公式の直属部隊として(文字通りの影)存続を命じた。

完全なる未来 [編集]

 さかのぼること十数年前の昔。旧き竜によって創り出された《機械仕掛けの神 デミウルゴス》はいくつもの時空を歪め、その未来を奪っていた。それを憂いたのは〈十二支刻獣〉と呼ばれし12の獣。彼らは抗争の末に「機械の神」を封じたが、志を同じくする者たちと共に、歪んでしまった時空の調律者になっていた。
 ある日、〈十二支刻獣〉の一人《クロノファング・タイガー》は、幾度なく乗り越えても訪れる世界の危機と必然的に起こる戦いの連鎖を何とかして終わらせようと考えていた。
 そして、彼は時空を修復する者としての任務を逸脱して歴史への介入を試みたが、残る11人により防がれた挙句に時空の狭間へと封印されてしまう。
 地球/惑星Eに辿り着いたクロノファングが共鳴したものとは、「争いの無い世界」の実現を望む「地球の青年」だった。その青年と虎の抱く夢は同じもので、もう一つの世界の存在に信じた青年は互いで夢を実現することに決意。ユニット召喚実験の中、クロノジェットの幼き日の姿《クロノ・ドラン》はたまたま立ち会っていた少年の声に応え地球に転移した。やがて、その少年は「特異点」にしてギアクロニクルの先導者としての存在となったのである。


 (話を現代に戻し)「影竜の乱」収束後、新たなる姿となった創世神の加護のもとで、多くの国家クランが繁栄していたが、「旧き竜」のこと《時空竜 バインドタイム・ドラゴン》はかつて十二支刻獣によって潰された野望を今度こそ果たすべく、デミウルゴス復活のために世界を巡り協力者を募り始めた(同じくして、地球/惑星E側でも接続実験[1]が繰り返されているが、この実験がその現象との因果に繋がっているのかは不明)。

 バインドタイムはクロノファングを封印を解き、地球の先導者との共鳴により生じた時空の穴を押し広げ「ストライドゲート」を開放することに成功。地球に転移したクロノ・ドラン含む十二支刻獣たちを捕らえ、バインドタイムはあらゆる時空の支配者になること、クロノファングは「完全なる未来」の実現を望み暗躍した。

 それは、「重なり合う世界のうち片方を滅ぼし、運命力の全てをもう片方に送り込むことで、人々それぞれの理想を無限に叶え続ける」というものだったのだ。

 しかし、地球/惑星Eもクレイもそれを良しとせず、クロノジェットらの3人は野望を止めるべくバインドタイム・ドラゴン達の前に立ちはだかる。
 失われた伝説の聖剣の力を宿したアルトマイルフェンリルを倒し、アーシャ《仮面の奇術師 ハリー》《夜霧の吸血姫 ナイトローゼ》《シャルハロート・ヴァンピーア》と交戦(詳細は不明だが、この戦いによって彼らのそれぞれの運命が大きく変わったとされている)。クロノジェットはデミウルゴスとバインドタイムから自らの過去であるドランを救い出し、共に立ち向かい、彼らの野望を打ち破ることに成功。

 敗北したバインドタイムは竜の刻を失って制御不能となったデミウルゴスの暴走に巻き込まれて絶命し、無数に存在していた平行世界の可能性も次々と破壊され消滅。これによって「無限の未来」が勝利した…かに見えたが、「運命の門」がもたらすその先には最後の試練が残されていた。

第二次弐神戦争 [編集]

 ストライドゲート事変終結後、《竜刻魔剣士 ダグザ》を殺害された《覚醒を待つ竜 ルアード》が復讐のために行動を開始し、その過程でクロノジェットら3人と交流。
 同じ頃、メサイアはギアクロニクルと協力し、重なり合う世界を安定させるためにクレイのユニットを、地球/惑星Eの「先導者」との協力の上で体を借り受けて運命力の様子を調査をするという計画(所謂、ディフライド)を実行する。
 調査員として《竜胆の銃士 アンテロ》らの3人が送り込まれたが、その間に、弐神戦争以来潜伏を続けていた《邪神司教 ガスティール》使徒たちがこれに便乗。

 ぬばたま《忍竜 シラヌイ》は、かつて率いた一軍が味方に見捨てられて全滅させられており、苦悩に苛まれていた。
 そこでガスティールから「クレイの運命が惑星Eの影響で歪められている」と嘘を吹き込まれ、シラヌイは一族の無念を晴らすため彼と協力するが、虚無の要塞「レリクス」の《六道忍鬼 アタゴロード》によって移植された邪眼で強大な力を得たところでガスティールの実験として操り人形と化し、意図せずにダグザを殺害。彼は課せられた任務をそのままにしてディフライドを実行。同時に互いに利用する形で受け入れた協力者であるカオスブレイカー対象の地球人へ不正にディフライドさせた後、ギーゼの(地球/惑星Eでの)器となる、高い運命力を持つ候補者の選別を開始する。
 地球/惑星Eへ降り立ったシラヌイは、地球人の脆弱さに失望し、「こんな存在にクレイの運命がゆがめられ、自分の一族が滅ぼされたのか」と憤っていたが、その矢先にアンテロがディフライダーごと事故で死亡する事態が発生。この信念に小さな変化をもたらすことになる。
 「特異点」なる少年に出会ったシラヌイは、死んだアンテロの想いを理解、一方的な運命の支配ではないと信じた。ここに来てガスティールの言葉に疑念を抱いて使徒を離反。《崇高なる美貌 アマルーダ》と共に帰還し、使徒の動機について計画本部に報告した。そして、彼の復讐者(ルアード)が一族の生き残りへの襲撃を繰り返していることを――

 だが時すでに遅く、ガスティールの手引きにより先の大戦(第一次弐神戦争)の封印から解放された《蒼波元帥 ヴァレオス》率いる「旧世軍」がアクアフォースの特殊部隊「蒼波」を制圧し、同じく行方をくらましていたメガコロニーの首領《百害女王 ダークフェイス・グレドーラ》も表舞台での本格的な活動再開に乗り出していた。
 地球に降りていたカオスブレイカーの命により、ガスティールを含む使徒3人と《威圧怪王 ダークフェイス・アルキデス》はディフライダーとして密かに地球/惑星Eへ降り立ち(この時、カオスブレイカーはレリクスに囚われていたクラレットソードもディフライドさせようとしたが、対象となった地球人の強靭な意思力による拒絶で失敗している)、同じく地球/惑星Eに居た《炎熱猟兵 ダムジッド》をそのまま使徒に引き込んだ。
 ガスティールは自分の魔術と、ダークフェイス・アルキデスの器の知識を借り、二つの世界のはざまたる虚無の要塞「レリクス」を完成させ、双方の世界から運命力を取り込む用意が完了した。これによって使徒の暗躍が一層深刻なものになって行く。
 一方、ダグザの敵としてぬばたまへの襲撃を繰り返していたルアードだったが、クロノジェットの導きによりダグザの死に関する真実(=シラヌイが本当の犯人では無かったこと)を知らされてショックを受けた隙を突かれ、ガスティールにギーゼの器候補として拉致されレリクスへ囚われてしまった。

 同時期、メガコロニーや「蒼波(旧世軍)」、「星輝兵」など使徒の軍勢が一斉攻撃を開始し、「第二次弐神戦争」と呼ばれる総力戦が幕を開けた。シラヌイとアマルーダの警告を受けたメサイアの陣営たちも黙ってはいられず各地で戦線を支え、各国の連合軍が優勢に使徒の軍勢を押し返すも、戦局はさらに悪化を辿る。
 その間に使徒たちは地球/惑星Eで最後の暗躍を開始。ヴァレオスは第一次弐神戦争での敗因である聖剣フィデスを破壊。次に使徒達は世界中に散り、各地へ封じられていたゼロスドラゴンを解放する。任務を達成した(あるいは憑依に必要な運命力を使い果たした)使徒達は、クレイへと帰還した。その反動で、解放されたゼロスドラゴンによる被害はクレイに限らず地球/惑星Eにも甚大なる打撃を与えてしまった。

 一方で、自身の娯楽のために動いていたカオスブレイカーは自ら創り出したクローンを起動させ、ディフライド中のガスティールから復元能力を奪取(この結果、ガスティールは一時行動不能の状態に陥る)し、アルトマイルやアーシャ、そして出奔を許可されたフェンリルを追い詰めた末に互いを重ね合わせて強化した姿へと進化。
 クローンに圧倒されるアルトマイル達であったが、そこで、いずれかの時空からブラスター・ブレードドラゴニック・オーバーロードがレリクスに出現。彼らはある者の手引きで仮初の肉体を得り、死闘の末にデリュージを倒す。
 しかし、同じくして地球/惑星Eで敗北したカオスブレイカーはそれでも余裕を崩さず、クローン共々自らをギーゼ復活の生贄として必要な最後の運命力をレリクスに注ぎ込んだ――

 ギーゼが完全復活を成し遂げ、弐神戦争は佳境を迎えた。ギーゼはレリクスの中核と融合、地球/惑星Eに「虚無の雨」と呼ばれる疑似ファイターをレリクスから降り注がせるのと同時に自らクレイへ侵攻。世界は崩壊の危機に迫る。

 ガスティールの計画に加担してしまったシラヌイは国の目を盗んで部下が新調した装備に対し、自らの過ちを恥じて「慙愧」と名付けガスティールへの復讐を図る。
 その頃、地球/惑星Eで敗北後に強制送還されたダムジッドが帰還。ここに来て自らの先導者との間に絆があったことを理解した彼は自分の未来を自らの手で作り出し、掴むことを決意。
 こうして正道に立ち返った2人はメサイア側の陣営に加わった。

 一方、女王と最強の戦士を欠いたメガコロニーは、ネオネクタールを中核とするズー連合軍を相手に手詰まりに陥り、壊滅の瀬戸際まで追い込まれていた。アルキデスに先んじて帰還したグレドーラは、戦況の推移からギーゼが遠からず敗北すると見越し、使徒の盟約を破棄して独断でメサイア陣営に和睦を申し入れ、戦線を離脱した。

 ダムジッドやアマルーダと共にヴォイド・レリクスへ乗り込んだシラヌイは超越共鳴で未知の邪眼を解き放ってガスティールを倒し、さらにルアードを解放するべくギーゼに一太刀浴びせる――
 メサイア陣営とギーゼ陣営双方による戦いが泥沼化する中、メサイアはこの時点でギーゼに対抗不可能なほど力を失っており、もはや限界に達していた。

 しかし、この事態からすべてを終わらせたのはまたも3人の若者であった。
 アルトマイル。彼は最終決戦の前に運命の導きで失われたはずの聖剣フィデスを蘇らせ、世界各地の使徒の軍勢たちと戦ってきた。
 アーシャ。彼女は数々の戦闘で重傷を負いながらもアンテロの魂により「蒼きラナンキュラス」へと進化し、命を取り留めたのである。
 そして、クロノ・ドランクロノジェット。可能性の世界で別の可能性のクロノ・ドラン[2]と邂逅し、運命力を高める。メサイアが十全の状態に無くなっている今、彼はギーゼに対抗できる可能性を持ち得る最後の作戦として新たなる力、その名も「Z器官」という「運命力」を原動力とした未知の力を受け継いでいたのだ。

 そして、ルアードもギーゼに心を完全にへし折られてはおらず、シラヌイが捨て身でギーゼを攻撃したことで解放された直後にダグザの魂と一瞬の再会を果たした彼は、ギーゼの呪縛を跳ね除けて超越共鳴を介して変身した姿へと覚醒し、ギーゼに対する反撃に加勢。

 アルトマイルはヴァレオスを倒し、さらに「Z器官」を宿したクロノジェットとクロノ・ドラン《クロノバイザー・ヘリテージ》へ変身するのと同時に互いの「Z器官」を共鳴。ギーゼとの最後の戦いに臨んだクロノバイザーは死闘の末にギーゼを劣勢へ追い詰める。
 そして、クロノジェットはクロノ・ドランら若き戦士を守るため、クロノバイザーの体を掌握すると共にクロノ・ドランを弾き出して単身で特攻。自爆を試みたギーゼを倒し、大爆発の末にクレイから消え去っていった。

 ギーゼの消滅により、ゼロスドラゴンクレイエレメンタルへと姿を変えた。力を使い果たした上、対存在を失ったメサイアは神格としての役目を終えクレイズイデアに還元され、弐神紀から続く戦いに一応の終止符が打たれた。
 同時に、運命力の流れは正され、「特異点」と呼ばれた地球の少年はごく普通の少年に戻った。

 しかし、クレイにはまだ平穏が訪れることはなかった。この結末が後に有史以来の長きにわたる混沌の時代を迎えることとなる…。

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関連リンク [編集]


[1] 背景ストーリーでは、この事件がアニメ「カードファイト!! ヴァンガードG」のものとは明言されていない。
[2] 惑星クレイ物語のクロノ・ドランとは性格が異なっており、アニメ「カードファイト!! ヴァンガードG」シリーズで新導クロノを導いたクロノ・ドランと近しい性格となっている。