カードファイト!! ヴァンガードG [編集]
BEFORE:カードファイト!! ヴァンガード
NEXT:カードファイト!! ヴァンガード(2018年版)
『カードファイト!! ヴァンガード』2014年度〜2017年度の商品名。
『カードファイト!! ヴァンガードG』の放映期間中、及び2014年11月21日発売の覚醒の時空竜から2018年3月30日発売の歌姫の祝祭まで使用された。
- ロゴは旧無印シリーズ時代から続投しているロゴデザインの背後に、赤色の「G」の文字が大きく表示されたものとなっている。
カード裏面のロゴは「カードファイト!! ヴァンガード」のまま変化していない。
また、カード表面のデザインに関する体裁は、初期シリーズから殆ど変わっていないが、このシリーズより新たに特定クランの所属国家を示す国家アイコン(「タイトル」はロゴタイプ)が追加されている。
- 商品名の変更から約4ヶ月後の2015年3月より、ルール改訂で構築条件『Gレギュレーション』が施行された。
これ以降、新シリーズ移行ごとに大会レギュレーションの更新が行われるようになる。
- アニメ
『カードファイト!! ヴァンガードG』シリーズは、アニメ『カードファイト!! ヴァンガード』シリーズの第5期〜9期にして、2011年版シリーズの続編。
『レギオンメイト編』までの同じ時間帯[1]にて2014年10月から2018年4月にかけて全174話が放送され、以下のように
2014年10月26日〜2015年10月4日:G1期『カードファイト!! ヴァンガードG』
2015年10月11日〜2016年4月10日:G2期『ギアースクライシス編』
2016年4月17日〜同年9月25日:G3期『ストライドゲート編』
2016年10月2日〜2017年10月1日:G4期『カードファイト!! ヴァンガードG NEXT』
2017年10月8日〜2018年4月1日:G5期『カードファイト!! ヴァンガードG Z』
と、5期に渡ってタイトルを変えながら放送された。
因みにシリーズの途中でアニメーションの制作会社が交代しており、『ストライドゲート編』以前はTMS制作だったのが、『G NEXT』及び『G Z』ではOLM制作となっている。
無印4期『レギオンメイト編』及び映画『ネオンメサイア』から数年後(正確には3年後)の世界を舞台としており、主人公も新たに「新導クロノ」にバトンタッチしている。
『レギオンメイト編』以前から登場人物の大半が一新されているが、前作シリーズと同世界であるため、葛木カムイや戸倉ミサキなど旧シリーズのキャラクターも引き続き登場している。
- ストーリーの都合もあってか、残念ながら旧シリーズの一部の登場人物(ウルトラレア・立凪タクト・ラウル・セラ等)が本編で全て再登場することは無かった。
なお、本シリーズで初登場した一部の登場人物は次シリーズとなる、2018年版アニメで再登場している。
背景ストーリー(新聖紀) [編集]
概要 [編集]
ストーリーは、聖竜紀から続いており、古代遺跡の謎の門から突如現れたギアクロニクルと「時空混線」の影響で頻発化した時空超越、太古の大戦で封じられていた破壊神を巡る戦いなどの勢力争いに発展して行き、泥沼化する後半戦が因果応報と呼べる結末へと向かっていく。
ギーゼとの最終決戦以後、ここでクレイの背景ストーリーはDシリーズまでひとまず休止となるが、これは次シリーズがリブートという扱いになったことと、その先の物語が続くかどうかは未定で、あえて展開する予定がなかった為と思われる。
覇道黒竜の乱 [編集]
新聖紀の始まりと共に、ダークゾーンから極大の運命力の輝きを放つこの世界線に訪れた「ギアクロニクル」が本格的な活動を開始。ネオンメサイアは新たな姿を差し向け、彼らを見守ることを選択した。
地球/惑星E側で接続実験[2]が繰り返された影響によりクレイ側で時空超越が頻発。クロノジェットはユナイテッドサンクチュアリを皮切りに、各地にこの事態を制御する「時空超越」の理論と技術を提供、中でも《青天の騎士 アルトマイル》と《ラナンキュラスの花乙女 アーシャ》は高い超越制御技術を備えた。
その頃、ユナイテッドサンクチュアリでは、シャドウパラディンの分派を束ねる団長を名乗った《覇道竜 クラレットソード・ドラゴン》が「影竜の乱」と呼ばれる内乱を決行。ジェネシス内の危険因子《神界獣 フェンリル》やエンジェルフェザーの「黒衣の葬天使」もクラレットソード側の戦力に加わり反乱軍は強大化。ついに「禁呪超越」を編み出したクラレットソードは「分岐しえない未来」から《覇道黒竜 オーラガイザー・ドラゴン》を産み出した。
しかし、真の意味を理解していたアルトマイルとアーシャが、クロノジェットと共に立ち向かい反乱軍は鎮圧。《クロノドラゴン・ネクステージ》との決戦の最中に、オーラガイザーの力に魅せられて限界を迎えたクラレットソードは絶命した。
ストライドゲート事変〜完全なる未来 [編集]
「影竜の乱」収束後、新たなる姿となった創世神の加護のもとで、多くの国家やクランが繁栄していたが、《時空竜 バインドタイム・ドラゴン》はかつて十二支刻獣によって潰された野望を今度こそ果たすべく、《機械仕掛けの神 デミウルゴス》復活のために世界を巡り協力者を募り始めた。
十数年前に時空の狭間へ封印されていた《クロノファング・タイガー》は地球の先導者との共鳴により生じた時空の穴を押し広げ「ストライドゲート」を開放することに成功。地球に転移した《クロノ・ドラン》含む十二支刻獣たちを捕らえ、バインドタイム・ドラゴンはあらゆる時空の支配者になること、クロノファングは「完全なる未来」の実現を望み暗躍した。
それは、「重なり合う世界のうち片方を滅ぼし、運命力の全てをもう片方に送り込むことで、人々それぞれの理想を無限に叶え続ける」というものだったのだ。
しかし、地球/惑星Eもクレイもそれを良しとせず、クロノジェットらの3人は野望を止めるべくバインドタイム・ドラゴン達の前に立ちはだかる。
クロノジェットは自らの過去であるクロノ・ドランの救出に成功し、これにより竜の刻を失って制御不能となったデミウルゴスはバインドタイムを巻き添えに自滅した。
第二次弐神戦争 [編集]
ストライドゲート事変終結後、《竜刻魔剣士 ダグザ》を殺害された《覚醒を待つ竜 ルアード》が復讐のために行動を開始し、その過程でクロノジェットら3人と交流。
同じ頃、メサイアはギアクロニクルと協力し、重なり合う世界を安定させるためにクレイのユニットを、地球/惑星Eの「先導者」との協力の上で体を借り受けて運命力の様子を調査をするという計画(所謂、ディフライド)を実行する。
調査員として《竜胆の銃士 アンテロ》らの3人が送り込まれたが、その間に、弐神戦争以来潜伏を続けていたガスティールら使徒たちがこれに便乗。
虚無の要塞「レリクス」の《六道忍鬼 アタゴロード》によって移植された邪眼で強大な力を得た《忍竜 シラヌイ》は、ガスティールから「クレイの運命が惑星Eの影響で歪められている」と嘘を吹き込まれたことで操り人形と化し、ダグザを殺害。彼は課せられた任務をそのままにしてディフライドを実行したが、その矢先にアンテロがディフライダーごと事故で死亡する事態が発生。
後にシラヌイはガスティールが語った内容が偽りであることに気づき使徒を離反。《崇高なる美貌 アマルーダ》と共に帰還し、使徒の動機についてメサイアに報告した。
だがその頃、ガスティールの手引きにより先の大戦(第一次弐神戦争)の封印から解放された《蒼波元帥 ヴァレオス》率いる「旧世軍」がアクアフォースの特殊部隊「蒼波」を制圧し、同じく行方をくらましていた《百害女王 ダークフェイス・グレドーラ》も表舞台での本格的な活動再開に乗り出していた。
既に地球に降りていたカオスブレイカーの命により、ガスティールを含む使徒3人と《威圧怪王 ダークフェイス・アルキデス》はディフライダーとして密かに地球/惑星Eへ降り立ち(この時、カオスブレイカーはレリクスに囚われていたクラレットソードもディフライドさせようとしたが、地球側の先導者の拒絶で失敗している)、同じく地球/惑星Eに居た《炎熱猟兵 ダムジッド》をそのまま使徒に引き込んだ。
ガスティールは自分の魔術と、ダークフェイス・アルキデスの先導者の知識を借り、二つの世界のはざまたる虚無の要塞「レリクス」を完成させ、双方の世界から運命力を取り込む用意が完了した。これによって使徒の暗躍が一層深刻なものになって行く。
一方、ダグザの敵としてぬばたまへの襲撃を繰り返していたルアードだったが、メサイア陣営からダグザの死に関する真実(=シラヌイが本当の犯人では無かったこと)を知らされてショックを受けた隙を突かれ、ガスティールにギーゼの器候補として拉致されレリクスへ囚われてしまった。
同時期、メガコロニーや「蒼波(旧世軍)」、「星輝兵」など使徒の軍勢が一斉攻撃を開始し、「第二次弐神戦争」と呼ばれる総力戦が幕を開けた。シラヌイとアマルーダの警告によりメサイアの陣営は使徒の軍勢の奇襲を抑え込むことに成功するも、戦局はさらに悪化を辿る。
その間に使徒たちは地球/惑星Eで最後の暗躍を開始し、ヴァレオスは第一次弐神戦争での敗因である聖剣フィデスを破壊。次に各地へ封じられていたゼロスドラゴンを解放したが、いずれも地球のファイター達に敗北して全員クレイへ帰還(他方、ガスティールはカオスブレイカーのクローンの襲撃により帰還後、行動不能の状態に陥る)。しかし、解放されたゼロスドラゴンによる被害はクレイに限らず地球/惑星Eにも甚大なる影響を及ぼした。
地球/惑星Eで(本体が)敗北したのと同時に、いずれかの時空からレリクスに出現したブラスター・ブレードとドラゴニック・オーバーロードによってカオスブレイカーは倒されるが、留めを刺される寸前でクローン共々自らを生贄としてその運命力をレリクスに注ぎ込み、ギーゼの完全復活を成し遂げる。
遂に完全体として覚醒を果たしたギーゼは、地球/惑星Eに「虚無の雨」と呼ばれる疑似ファイターをレリクスから降り注がせるのと同時に自らクレイに侵攻し、滅亡の野望に再び乗り出す。
その頃、シラヌイより遅れてクレイに帰還したダムジットは、シラヌイの説得と自らの先導者の意志を受けてギーゼやその使徒に反旗を翻し、シラヌイと共にメサイア側の陣営に加わった。
一方、女王と最強の戦士を欠いたメガコロニーは、ネオネクタールを中核とするズー連合軍を相手に手詰まりに陥り、壊滅の瀬戸際まで追い込まれていた。アルキデスに先んじて帰還したグレドーラは、戦況の推移からギーゼが遠からず敗北すると見越し、使徒の盟約を破棄して独断でメサイア陣営に和睦を申し入れ、戦線を離脱した。
シラヌイはダムジットやアマルーダと共にレリクスへ乗り込み超越共鳴で未知の邪眼を解き放ち、復活したガスティールを討伐。さらにルアードを解放するべくギーゼに一太刀浴びせるが、反撃を受け撤退に追い込まれる。
メサイア陣営とギーゼ陣営双方による戦いが泥沼化する中、メサイアはこの時点でギーゼに対抗不可能なほど力を失っており、もはや限界に達していた。
しかし、この事態からすべてを終わらせたのはまたも、アルトマイルとアーシャ、そしてクロノジェットの3人だった。それはメサイアによる最後の作戦であり、自身が十全の状態に無くなっている今、天敵に対抗できる可能性を持ち得るクロノジェットに残りの力を託していたのだ。
アルトマイルは一度失われたはずの聖剣フィデスを復活させ、来援したサヴァスやメイルストロームと力を合わせて「蒼波」を旧世軍から奪還すると共にヴァレオスを倒し、アーシャは重傷を負いながらもアンテロの魂により命を取り留める。
一方で、ルアードはシラヌイによるギーゼへの捨て身攻撃の影響で解放された直後にダグザの魂と一瞬の再会を果たし、ギーゼの呪縛を跳ね除けて超越共鳴を介して変身した姿へと覚醒。ギーゼへの反撃に加わった。
さらにメサイアから「Z器官」という未知の力を受け継いだクロノジェットとクロノ・ドランは《クロノバイザー・ヘリテージ》へ変身するのと同時に互いの「Z器官」を共鳴。ギーゼとの最後の戦いに臨んだ。
使徒を失い、ルアードの抵抗もあって一気に劣勢に追い詰められたギーゼは全力でクロノバイザーの抹殺を図るが、強大な攻撃をクロノバイザーに難なく避けられてしまい肉薄を許す。クロノ・ドランら若き戦士を守るため、クロノジェットはクロノバイザーの体を掌握すると共にクロノ・ドランを弾き出して単身で特攻。最後は両者共に相打ちとなって大爆発し、クレイから消え去っていった。
ギーゼが滅んだことでゼロスドラゴンも精霊に還元され消滅。力を使い果たした上、対存在を失ったメサイアはクレイズイデアに還元され神格としての役目を終えた。
二つの異なる世界を巻き込んでしまった一大事件を重く見たクロノ・ドランは、先導者たる特異点の少年との対話の結果、同様の事態を再び齎さないために運命力の繋がりを閉ざし、双方の世界を繋ぐ架け橋も消滅した。しかしこれだけで、クレイにはまだ平穏が訪れることはなかった。
そして、この結末が後に有史以来の長きにわたる混沌の時代を迎えることとなる…。
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関連リンク [編集]
テレビ東京系列の場合。
背景ストーリーでは、この事件がアニメ「カードファイト!! ヴァンガードG」のものとは明言されていない。