カードファイト!! ヴァンガード [編集]

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概要 [編集]

 ブシロードの製造・販売しているトレーディングカードゲーム。及びこれを元にしたメディアミックス企画。
 略称はヴァンガード、又はVG。

 本Wikiではこの「カードファイト!! ヴァンガード」の情報のついて取り扱う。

 「ブシロード史上最大の作戦」として、2011年のシリーズ開始から現在に至るまでマルチメディアミックス展開を積極的に集中展開しており、2011年3月の「騎士王降臨」発売から、わずか1年でトレーディングカード市場3位を獲得し、シリーズ累計20億枚を突破した。

 同社のTCG全体としても『ヴァイスシュヴァルツ』と並んで10年以上続いている古参であり、知名度はそこまで高くは無いものの、現在もブシロード主力コンテンツの一つとなっている。

 原作者は、漫画版の作者でもある「伊藤彰」。

 日本国内のみならず海外でも展開されており、英語版、タイ語版、イタリア語版、韓国語、中国語、バハサ語版を含めて、61の国や地域で販売されている。(→海外版

 他のTCGと比べて、本ゲームではキャラクターになりきれるイメージを重要視した、いわゆる「なりきりTCG」としての側面が強い。その為、魔法カードに相当するカードオーダーカード)が非常に少ない。
これは、自分の分身である「ヴァンガード」と共に自分の戦力を強化し、相手の「ヴァンガード」にダメージを6点与えて勝利することが主目的としている為である。
 ただし、ショップでの取り扱いが限られていることに加えて、「スタン落ちが早い」「カードの属性(国家クラン等に該当)が非常に多い」「インフレが早すぎる」などの賛否も多く、他TCGと比べて新規ユーザーが参加しにくいものとなっている。また、環境インフレ問題で引退者が増加していることに加え、昨今の少子高齢化や娯楽の多様化などの影響もあり、新規ユーザーは減少傾向にある。

  • このため、本Wikでは最新のカードでもほぼ効果の考察がされないまま、放置されている記事も散見されていることに注意されたい。

 シリーズ開始以来、商品名称及びタイトルが4度にわたり変更されている。

  • シリーズ開始の2011年~2014年10月は「カードファイト!! ヴァンガード」であり、2011年版アニメ(第1期〜「レギオンメイト編」)の放送期間に当たる。
  • 2014年11月~2018年4月は「カードファイト!! ヴァンガードG」に変更され、アニメGシリーズ(G1期〜「G Z」)の放送期間に当たる。
  • 2018年5月~2021年初旬は、元の「カードファイト!! ヴァンガード」に戻り、2018年版アニメ(「中学生編」〜「外伝イフ-if-」)の放送期間に当たる。
  • 2021年4月は「カードファイト!! ヴァンガード overDress」に変更されたが、翌年の2022年4月に元の「カードファイト!! ヴァンガード」に回帰。アニメはDシリーズ(「overDress」〜)が放送されている。
    • テレビアニメの新シリーズ開始に合わせて、カード商品の名称変更のたびにタイトルロゴも変更されている。また、大会レギュレーションの再編に合わせて、カード表面のデザインは何度か変更されているが、裏面のロゴは「カードファイト!! ヴァンガード」のまま一貫している。(他のTCGと同様に)変更すると互換性が無くなってしまうので当然と言えば当然であるが。
  • テレビアニメとそのアニメをベースにした漫画版を先行して展開され、それに追随する形で新しいパックが次々と発売されている。様々な媒体でストーリーが展開されているが、『カードファイト!! ヴァンガード』 はあくまでも「TCGの販促」ありきのコンテンツであり、テレビアニメや漫画等は二次的な存在の扱いである。
    アニメや漫画の作中で、ブースターパックやトライアルデッキが実際に販売されているものと同じ形で登場したり(ただし、一部はパッケージ等に差異がある)、名前が出されたりすることがあるのはそのため。
    「アニメ・漫画の『カードファイト!! ヴァンガード』からのカードゲーム化」ではなく「カードゲーム販促ための『カードファイト!! ヴァンガード』という名称のメディアミックス」と考えると分かりやすいだろう。
    ここから、カードを集めてデッキを構築し、自分でイメージを創り上げる。アニメや漫画さながらの白熱した勝負(ファイト)を楽しむのもヴァンガードの魅力なのである。
  • パック等の商品の発売にあたり、例に問わず事前情報は勿論、様々な手段で広告されている。
    カードゲームやアニメ等の主な情報は以下の媒体で介している。
    • 月刊コロコロコミック、カードゲーマー等の雑誌。
    • テレビで放映されるCM。
    • 店頭ポスターや車内広告。
    • TCG公式HPでの情報。
    • X(旧:Twitter)の公式アカウント。
    • YouTubeの公式チャンネル「ヴァンガードチャンネル」。
  • TCGのイメージキャラクターには開始当初からDAIGOが起用されており、CMにメインで出演している。2016年12月から2018年3月まではフューチャーカードバディファイトとのトレードで新日本プロレスのオカダ・カズチカに交代したが、2018年4月以降は再びDAIGOが復帰する形で現在に至っている。
    また、DAIGO本人は初期とGシリーズではテレビアニメにも出演したことがある。

メディア展開 [編集]

 前述した通りに様々な媒体で物語が展開されており、世界観は作品によってストーリーが繋がっているのとそうでないのがあったり、同じキャラクターでも性格や人間関係といった設定が異なるなど特異な点も多い。

  • テレビアニメ
    2011年1月8日の最初期の2011年版第1期が放送されて以降、主人公及び設定の一新や度々の放送休止期間を挟みながら継続している。
    シリーズ上では、大きく分けて「2011年版シリーズ」「Gシリーズ」、「2018年版シリーズ」、「overDressシリーズ」の4シリーズがある。その他にも、劇場版「ネオンメサイア」、2019年放送のスピンオフアニメ「バミューダトライアングル 〜カラフル・パストラーレ〜」が存在する。
    『カードファイト!! ヴァンガード』2011年版シリーズは、アニメ『カードファイト!! ヴァンガード』シリーズの最初期にして、第1期〜4期にあたる。
    2011年1月8日から2014年10月19日にかけて全196話が放送された。
    • 2011年版・Gシリーズ・2018年版では、共通事項として現実世界よりもカードゲーム(ヴァンガード)が大きく普及しており、現実では架空の世界である惑星クレイが「実在している」ことが言及されている世界観となる。なお、公式的に世界観を共有しているのは、現状では2011年版とGシリーズのみである。
    • 上述したように「度々の放送休止」とあるが、他のTCG作品と異なり1年以上の(地上波での)テレビ放送休止に陥ったケースはなく(長くても「overDress」シーズン2終了から「will+Dress」シーズン1開始まで半年ブランクがあった程度)、10年以上にわたりシリーズが継続されている。

世界観 [編集]

カードゲームが流行っている近未来の世界を舞台としており、その中でも特に「ヴァンガード」が流行っている。
「ヴァンガード」では地球によく似た惑星である「惑星クレイ」が舞台であり、各プレイヤーはクレイに降り立った霊体という設定。
クレイでは動物のみならず伝説上のドラゴンや神話にでてくるような神や悪魔も存在している。

あらすじ [編集]

主人公先導アイチは幼い頃よくイジめられていて傷だらけになって帰るのも珍しくなかった。
そんなある日帰り道途中で櫂トシキと出会い一枚のカード「《ブラスター・ブレード》」を手渡される。
その後すぐ櫂トシキは引越ししてしまい離れ離れになってしまうが先導アイチは「《ブラスター・ブレード》」を以前と変わらず心の支えにし続けていた。
先導アイチは中学三年生になっても目立たず逃げることばっかり考えていたがカードキャピタルで櫂トシキと再会。
しかし、彼は以前の性格とは正反対になっていた。
アイチは櫂トシキ初めてヴァンガードファイトを行うも勝利。
これを機にアイチはヴァンガードファイトを始め少しずつ成長していく。

背景ストーリー(聖竜紀) [編集]

概要 [編集]

初期シリーズの背景ストーリーは地球側でのファイトに通じて、惑星クレイの国家同士の関係・勢力の優劣・争いの行く末にまで影響するという構造が一線をし、以降のシリーズでもその形式を踏襲することになる。以下、この項目では弐神紀以前と聖竜紀に関する出来事についてを記述する。ただし、弐神紀以前に関する出来事や新聖紀に繋がる伏線は後年になって後付けされたものであり、2011年当時のものではない。

弐神紀以前 [編集]

 約160億年前の太古の昔、全ての可能性を内包した虚無(ヴォイド)の世界に、「(クレイ)」という名の惑星の誕生から始まった。
やがて、ひとつの指向性を帯び「クレイズイデア」と呼ばれる存在が生み出され、最初期の種族「エレメンタル」から様々な生命が進化する。

 「創世竜紀」時代では、100億年前の惑星クレイに大きな変化が現れ、神格の源「クレイズイデア」から、最初の神格「始祖創世竜」とその眷属「原初竜」の出現と共に「ドラゴン」を始めとする様々な種族が生まれ、やがてそれぞれが独自の進化を重ねてき、異星生命体と思われる存在との交流などで文明が急速に発展した。しかし「始祖創世竜」の消失と資源の枯渇により、科学文明は衰退を強いられることになる。
 別の異星文明側からの継続的な交流が開始されるにつれて、その求めに応じる形で星間犯罪防止に協力する条約が締結され、この条約に基づく相互協力組織(ディメンジョンポリスの前身)が、惑星クレイのクラン誕生のきっかけとなる。古き大国「ズー」のメガコロニーが結成されたのもこの時代とされている。

 70億年前、新たなる創世の神《ハーモニクス・メサイア》による調和で、クレイには新たに魔法科学文明が発展を遂げる。だが、法則改変によって生じた「歪み」は肥大化の末、世界全てを滅却しようとする「かつてないほど巨大な虚無」へと回帰。これを《邪神司教 ガスティール》がユニットとして召喚した結果、惑星クレイ史上最大の災厄である虚無の化身・《破壊の竜神 ギーゼ》が降臨したのであった。これが「弐神紀」時代の始まりである。

 これを受けて「メガラニカ」の海軍アクアフォースの当時の指揮官であった《蒼波元帥 ヴァレオス》は単独でその破壊神の討伐に乗り出すが、その過程でギーゼの存在を完全に理解してしまったことで心服。直下の部隊を率いてギーゼの手下に寝返った。
 勢力拡大のためにギーゼを利用しようとメガコロニーの首領《百害女王 ダークフェイス・グレドーラ》が加わり、ガスティールを含めた3人の「使徒」とゼロスドラゴンを従えたギーゼは、本格的にクレイ滅亡へと動き出す。
 しかし、メサイア側も黙ってはいられず、創世神と破壊神の二大勢力が衝突した「弐神戦争」は、クレイ全体が火の海と化し、惑星そのものが滅亡寸前にまで追い込まれるほどの大戦争となった。この事態からクレイを救うきっかけとなったのは、サンクチュアリ地方に住んでいた青年「フィデス」を筆頭とする騎士団(後のロイヤルパラディン)だった。
 その騎士団はメサイアと共闘、猛威を振るっていたギーゼとその使徒に立ち向かい、最終決戦で一転して劣勢に追いやられたギーゼはついに敗北した。

 敗れたギーゼ自身は、メサイアの手によってどことも知れぬ場所へ封印、惑星クレイから消失。ギーゼの化身・ゼロスドラゴンは弐神戦争終結後、初代「剣聖 フィデス」によって生命力に満ち溢れていた「重なり合う世界」(惑星E)へと転移して封じられ、行方をくらました。
 ヴァレオスはギーゼに与した責任を問われ、海軍ごと封印・追放される上でメサイアによる魂の浄化を受けたが、これを忠誠心と精神力で耐え抜き、次なる暗躍を待ち続けた(これによって地球/惑星E側でもアクアフォースの存在が薄れてしまい、ある先導者の暴走に繋がることになったとも言われている)。
 残りの使徒2人は討伐から逃げ延びたが、敗戦直後に巻き返す余力はなく、これ以後長きにわたり沈黙を守ることになる。

 その後、先の大戦で疲労したメサイアも眠りにつき、集束点のギーゼを失ったことで拡散した「歪み」はそこから書き換えられた法則を元に戻そうとする=今のクレイを否定する方向性を引き出しそのように振舞い始めた。そこから続く時代が「聖竜紀」である。

対魔獣戦線 [編集]

 聖竜紀初期頃、「歪み」によって現れた「次元魔獣(ユビキタスオーガ)」と呼ばれる敵に対抗するためユナイテッドサンクチュアリ内の守護聖竜はそれぞれの騎士たちに力を与えた。だが、人々の心に潜む幾千幾万の暗い感情を見た《探索者 シングセイバー・ドラゴン》《ファントム・ブラスター・ドラゴン》へと変貌し、シャドウパラディンを結成。
 与えられた加護の方向性の違いは両クランの対立の遠因となり、ロイヤルパラディンシャドウパラディンの意見対立は決定的なものとなった。

 二つの騎士団に各国家のクランが合流する一方、次元魔獣(ユビキタスオーガ)の撃滅に優先し事態収束に急ぐシャドウパラディンと人々を守ることで被害の拡大を防ぎたいロイヤルパラディンの意見は平行線をたどり、遂により強大な闇の力を取り込み滅亡させる存在と化したファントム・ブラスターは、《ブラスター・ブレード》《ブラスター・ダーク》の双つの剣の力を束ねて覚醒した《マジェスティ・ロードブラスター》の前に敗れ去った。

 だが、この戦いは序盤に過ぎず、この時期のクレイは謎の勢力により侵攻され再び滅亡に瀕していた…。

解放戦争 [編集]

 次元魔獣の襲来が収束した直後、虚無の存在の陰謀によってが時空のはざまへ封印され、ロイヤルパラディンシャドウパラディンかげろうも道連れになる形で存在が抹消されてしまう。

 戦力を失ったユナイテッドサンクチュアリドラゴンエンパイア両国が弱体化して混乱に陥る中、その隙に付け込む形で復活した《蒼嵐竜 メイルストローム》率いるアクアフォースが侵攻開始。それに対抗するべくユナイテッドサンクチュアリ《灼熱の獅子 ブロンドエイゼル》 を筆頭にした新騎士団「ゴールドパラディン」を創設、ドラゴンエンパイアも〈サンダードラゴン〉を主力とする新部隊「なるかみ」を編成する。

 「解放戦争」と呼ばれるこの戦いは《光輝の獅子 プラチナエイゼル》らのクラン連合の活躍により、(封印されている海軍元帥の意志で)暴走したメイルストロームを撃破したついでにアクアフォースの進撃を阻止することに成功。
 三英雄が無事に解放されたことで3つのクランも復活し、アクアフォースも過ちを償うために再びクレイを守る力として認められることとなった(メイルストロームは敗北後に意識を失ったが、後述する「星輝大戦」の最中に自身の“Я”化した意識体が生み出された反動で休眠状態から覚醒を果たしたことが判明している)。

星輝大戦 [編集]

 だが、運命力の消耗と「虚無」の脅威は未だに去っておらず、クレイとは別の星において「虚無」に飲み込まれた存在が、新たに「リンクジョーカー」として侵略を開始した。

 その勢力に対抗するため、各国家はそれぞれのクランを再編成し「撃退者」や「解放者」、「抹消者」などが結成される。が、リンクジョーカーの用いる「呪縛(ロック)」による被害は想像を上回り、多くのユニットがЯ(リバース)化” されてしまった。

 その頃、《星輝兵 カオスブレイカー・ドラゴン》率いる「星輝兵」は、意思ある者が“Я”する時に生まれるという負のエナジーを糧とする終末兵器「グレンディオス」を開発。リンクジョーカーは最終的にクレイを完全制圧に追い詰めようとするが、ユナイテッドサンクチュアリの騎士団を筆頭にした連合軍の猛反撃により多くの軍勢が撃破される(他方、カオスブレイカーの討伐は失敗している)。「星輝兵」撤退直後、《ドラゴニック・オーバーロード》「虚無」を取り込み己の力に変えた姿で光の騎士団に立ち塞がるが、決戦の末に解放され元の姿に戻った。

 最初の侵略計画が頓挫したリンクジョーカーは新たにブラスター・ブレードのЯ化を画策。その次の危機を予言したゼノンは、新たな希望を探し出す「探索者」を編成するが、直後に《星輝兵 ガーネットスター・ドラゴン》率いる別働隊がブラスター・ブレードの捕縛に成功し、《星輝兵 ブラスター・ジョーカー》へと変貌させた(しかし、ガーネットスターは直後《伴星の星輝兵 フォトン》によって殺害されてしまう)。
 その結果、ブラスター・ジョーカーの誕生により惑星クレイに改変が発生し、ブラスター・ブレードの存在そのものが失われたことでリンクジョーカーの勝利が確定する事態となってしまった。
 これを重く見たゼノンは「ブラスター・ブレードのいない別の世界観」から《青き炎の解放者 パーシヴァル》率いる「解放者」たちを呼び寄せる。

 だが、ブラスター・ジョーカーの体内には虚無の種「シード」が宿っており、もしクレイに帰還すれば先の大戦のような「Яパンデミック」を再び起こしかねない状態であり、やむを得ず時空の間に留まる彼を見守るしかなかった。
 一方、書き換わった歴史を認識し、宿敵のいない世界を拒絶したドラゴニック・オーバーロードは煉獄皇竜の名を得て、志を同じくする仲間たちを募り様々な戦場を転戦した末(この少し前に《星輝兵 イマジナリープレーン・ドラゴン》率いるリンクジョーカーの別働隊が再度侵攻を開始したが返り討ちにされ壊滅している)、ついにブラスター・ジョーカーと邂逅。オーバーロードと交戦したブラスター・ブレードは正気を取り戻し、宿っていた「シード」は粉砕されて飛散、志を同じくするユニットたちに受け入れられたことで、リンクジョーカーはついに新たなクランとして認められることになった。

メサイアスクランブル [編集]

 これを重く見たリンクジョーカー本隊先行部隊による侵略失敗の報復として最後の行動を開始。《威圧する根絶者 ヲクシズ》率いる「根絶者」と本拠地である「遊星ブラント」をクレイに差し向ける。
 「デリート」という力を持つ根絶者の前に、クレイの英雄たちも一方的に蹂躙されてしまうが、危機を察したメサイアはついに覚醒を選択。根絶者の大半を駆逐した末、遊星ブラントをクレイの衛星として加えることで闘いを終結させた。

 リンクジョーカーとの戦いが終わった後、《ハーモニクス・メサイア》根絶者を撃退した後に力を失い眠りについたが、それでも根絶者は完全に滅びておらず、これを狙って消し去ろうとする残党が強襲。

 これに対して、メサイアはどことなく現れた《クロノジェット・ドラゴン》十二支刻獣に守られながら、過去と未来を駆け巡る形での逃亡の末、クロノジェットも片手片足を失う重傷を負ってしまう。しかし最終的には3000年後の遠い未来(天輪聖紀)のユニット達から送られた運命力の塊を受け取ったことで《ネオンメサイア》として覚醒し、根絶者を掃滅したことで事態は収束した。この過程でクロノジェットは「天輪聖紀」を観測し、ネオンメサイアはこの状況を確定するためのものと、後に引き起こされるであろう龍樹に関する警告を記した二つの「碑文」を遊星ブラントに残したのであった。

 これを以て聖竜紀は幕を閉じ、物語も新たな時代「新聖紀」へと続く。

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関連リンク [編集]