海外版 [編集]
海外での販売用に製造されたカードファイト!! ヴァンガード。
具体的には、日本語版を除く以下の6つの言語版が存在する(順不同)。
- Cardfight!! Vanguard(英語版)
- การ์ดไฟท์!!! แวนการ์ด(タイ語版)
- Cardfight!! Vanguard(イタリア語版)
- 카드파이트!! 뱅가드(韓国語版)
- 卡片战斗先导者(中国語版)
- Cardfight!! Vanguard(バハサ語版)
カードの裏面は日本語版と同様。
販売元のブシロードでは各国に開発パートナー企業と販売拠点を設け、各地での市場環境に合わせてカードゲーム関連事業の展開を行っている。ヴァンガードも例にもれなくその一つである。
ただし、流通が多い日本語や英語版に比べれば、各国の言語版は流通が少ない上に取り沙汰される事もあまり多くなく、中には現地の会社が代理店として運営・販売を行っているケースまである為、情報を掻き集めるのは非常に難しい。
ブシロード公式のポータルサイトでは日本語版の他に、英語版、中国語版(中文)の3つの言語をいずれか選択することによりアクセスが可能となっている。販売・運営が異なるタイ語版、イタリア語版、韓国語版、バハサ語版では独自の公式ポータルサイトが設けられている。
日本語版の公式イベント全般においての各国語版の使用は原則不可能となっている。
英語 [編集]
外国語版の中では発売が最も早く、日本語版よりも半年以上遅れで展開を開始している。
カード名やテキストが英語になっている以外は、基本的に日本語版と同一であるが、一部存在しないカードが存在する。(→海外未発売カード)
世界各地で流通しているヴァンガードの殆どはこの英語版である(ただし、東南アジアなどの一部では日本語版も流通している)。
- 英語版のカード名では、コナミの「遊戯王OCG」(欧米では遊戯王TCG)に比べると規制は緩く、海外では審査の対象となりやすい、宗教的・暴力的な単語は別の単語が当てられたり、その単語のみが削られたりすることも無く、普通に翻訳されていることが多い。
- しかし、日本語版の「神」に当たる「ゴッド(God)」は流石に使用は避けられており、その部分は「Divine(神聖な)」・「Deity(神格、聖なる存在)」等といった単語が用いられている。
女神を意味する「ゴッデス(Goddess)」は宗教的な要素は薄い為、普通に使われている。
- これはキリスト教における「唯一神」と神道の「神」が全く異なる概念であると考えられる(「God」を神と訳すのは不適当だと論説もある)が、実際には古くから《神鷹 一拍子》や《神喰いのゾンビシャーク》などの一部は英語版であっても英語名に「God」の単語自体が普通に使われており、明確な理由は不明。
- それぞれ「天使」「悪魔」と和訳される、種族の〈エンジェル/Angel〉や〈デーモン/Demon〉については、英語版でも別の単語に差し替えられずにそのままとなっている。
タイ語 [編集]
2013年頃より展開。
新製品の発売は日本語版や英語版よりも遅れが大きく、現地で生産されているためカードの紙質がやや安め。パックやデッキの価格も安く制定されている。
更にタイ語版限定のコラボクランとして「The Mask Collection」が存在している。
イタリア語 [編集]
展開・運営は「Oriental Wave」。
ヨーロッパ語圏(英語圏のイギリスは除く)で唯一の現地翻訳となっている。
2016年と展開がかなり遅く、カードプールの時期は殆ど日本語版と一致しない。
更にパックやデッキも共に5年以上遅れで販売されており、日本人から見ると「本家では新シリーズへ移行したのに、こっちは何故か旧シリーズのカードを未だに販売している」という色々と違和感を突き立てられるようなケースが起きている。
韓国語 [編集]
「アカデミー科学」が展開・販売していたアカデミー版と「大元メディア」が展開・販売する大元メディア版の2つが存在している。
2012年より「アカデミー科学」がブシロードのライセンス元で第1弾を発売。しかし、第15弾を最後に商品展開は終了。その後の「レギオンメイト編」から「G Z」までに追加されたカードの現地翻訳版は発売されていない。
2019年以降は「大元メディア」がヴァンガードの事業を引き継ぎ、新シリーズ(Vシリーズ)以降のカードを展開・販売している。
アカデミー版にはイラストが変更された《シュティル・ヴァンピーア》のように、日本語版とは若干仕様の違うカードが収録されたこともある。コラボレーション関連は《BanG Dream!》を除いて存在していない。
中国語 [編集]
現在作成中
バハサ語 [編集]
「Cardfight!! Vanguard BAHASA」という商品名で2022年9月よりインドネシア・マレーシア・ブルネイで展開されている。展開・配信・運営は「Dango Pte Ltd」。
日本語版に比べてイラストの表現規制が厳しく、特に露出が目立つ女性といった性的な要素は修正されている(例:《封焔の巫女 バヴサーガラ》、《知恵の泉 エバ》など。例外もある)。
- バハサ語と銘打っているが、正確にはマレー語・インドネシア語を指すものとなる。因みにバハサとは、マレー語・インドネシア語共に「言語」という意味であり、それぞれ、マレー語は「バハサ・ムラユ」、インドネシア語は「バハサ・インドネシア」となる。
備考 [編集]
公式曰く、世界60以上(世界40以上とする場合もある)の国や地域で販売されていると公言しているが、前述したように現在存在する言語版は日本語を含めて7つのみとなっている。
他の日本製TCGではフランス語、ドイツ語、スペイン語、ポルトガル語といった言語版があるのだが、これらは『カードファイト!! ヴァンガード』には存在していない(イタリア語版は前述した通り存在する)。
理由は明確にされておらず、ブシロードもこの件については一切アナウンスしていない。一説だと、実はブシロードには欧州法人が無く[1]、積極的なローカライズが見込めないといった事情があると思われるが、最大の要因は、「ポケモンカードゲーム」や「遊戯王OCG」などの競合TCGタイトルの存在で認知度が高くないという事情もある。
しかし、実際、ブシロードはシンガポールやアメリカなどの現地法人に通じて、英語版を中心とした大会やイベントを世界各地で行なっており、そこまで消極的な傾向という訳ではない。北米やアジアではもちろんのこと、欧州圏でも大会やイベントはしっかり行われている。
- メディアミックスでの扱い
アニメ・漫画などのメディアミックスにおいては、混乱を避ける為か、外国人が使用するカードも全て日本語で統一されている。
関連リンク [編集]
かつては「Bushiroad Europe GmbH」というドイツ現地法人があったが、現在は既に解散している。