カードファイト!! ヴァンガード overDress [編集]BEFORE:カードファイト!! ヴァンガード(2018年版) 『カードファイト!! ヴァンガード』2021年度以降の商品名(2021年度のみ)並びにアニメシリーズのタイトル。
背景ストーリー(天輪聖紀) [編集]概要 [編集]Gシリーズから世界観を一新。 世界観の概要 [編集]「新聖紀」時代以前からほとんどの国家が刷新され、それまでの各大陸を支配していた6つの国家から5大国家と1つの移動都市国家が支配する世界へと変わり果てた。これが現在におけるクレイの世界である。 なおこの時代以降、これまで活躍したユニットは殆ど登場せず、《天輪聖竜 ニルヴァーナ》をはじめとした新世代のユニット達が何を感じとり、どう生きていくのか、ここから物語は進行する。 ただし、旧時代のユニットが完全にいなくなったという訳ではなく、『The Elderly ~伝説との邂逅~』では(殆どの力を失っている)《ドラゴニック・オーバーロード》の生存が判明しており、直接な登場がなくとも、ユニットストーリーにおける《七海覇王 ナイトミスト》[1]や、クレイ群雄譚における《百害女王 ダークフェイス・グレドーラ》[2]などのように名前のみで明言されているケースもある。 前日譚(無神紀) [編集] メサイアとギーゼの消失によって弐神戦争は終結した。しかし、この過程で極限まで高まったクレイの運命力は、同時にそれを否定する力である「かつてないほど巨大な虚無」を再び引き寄せてしまっていた。 そのような状況下で、神格の消失の影響はあまりにも大きく、ついにユナイテッドサンクチュアリの中枢「ケテルエンジン」が停止した。世界各地に不安と混乱をもたらし、度重なる災厄の果てにユナイテッドサンクチュアリの衰退が表面化したことでクレイ全体の混乱が加速する。 その頃、運命力の枯渇による魔法の衰退や、ドラゴンたちの弱体化を重く見た賢者「ストイケイア」は、運命力に依存しない未来予測機関「ワイズキューブ」を完成させた。 衰退が著しく300年に及ぶ内乱の果てに国土分裂にまで追い込まれ、王都「セイクリッド・アルビオン」を放棄せねばならなくなったユナイテッドサンクチュアリの末裔達は、ケテルエンジンを動力とした浮遊島群「ケテルギア」へと移住し、閉鎖主義の王国「ケテルサンクチュアリ」を建国した。 魔法力の枯渇によりクランとしての機能が低下したダークゾーンは、小国家群に分裂し内部抗争が続いていた。 スターゲートでは事態を打開すべく国内のクラン達が行動を続けていたが、遊星ブラントに残されていた「メサイアの碑文」を発見、その碑文に記された内容を受けて合力することを決定し、「ブラントゲート」として再編した。 各国家、各クランが旧来の体制から変革を強いられる中、時空の断絶が深刻化した末に全ての記録が完全に途切れてしまい、過去から予知することも、未来から観測することも、あらゆる時間・空間から転移することすら一切出来ないという因果的孤立に陥ってしまった。これに伴い末期に当たる4500年代~5000年代に渡って記録が現存しないこととなり、時期の出来事が不明確になる。 一方、何年に渡り国名も体制も変化していないドラゴンエンパイア。帝国内の中央の霊峰に聳え立つ暁紅院では、《サンライズ・エッグ》という古代からの竜の卵が守り続けられていた。 天輪聖紀の幕開け〜龍樹浸食 [編集]「無神紀」時代の混乱は(クレイの現地時間で)3000年も続いたが、古き国家ドラゴンエンパイア内で希望の代行者「焔の巫女」と絶望の代行者《封焔の巫女 バヴサーガラ》率いる「封焔」の対立の末、クレイから地球への祈りが再び届き、孵化した天輪聖竜の卵から新たな神として《天輪聖竜 ニルヴァーナ》が覚醒する。長く続いた「無神紀」は終わりを告げ、「天輪聖紀」の始まりを迎えた。 「無神紀」で一時消失していた魔法が復活し、クレイ全体の混乱も一先ず治まったように見えたが先導者の導きを失ったことによる弊害は今だに残り、黎明期には「煌結晶(ファイア・レガリス)」の争奪と、その裏で進んでいた《顕現せし大天涯 グランドグマ》復活を狙うケイオスの暗躍による「巨躯事件」とその後遺症と言うべき「巨躯の種子事件」が発生している(この過程で《時空竜 クロノスコマンド・ドラゴン》の所在が判明し、事件の中で覚醒を見ている)。 浮遊島群「ケテルギア」と荒廃した地上の対立が続くケテルサンクチュアリにおいては、格差と差別に耐えかねた地上でレジスタンスの活動が活発化していた。その中で、貧困からの解放を目指す青年「ユース」こと《ユースベルク“破天黎騎”》率いる「破天騎士団」がついに上層部への反乱を引き起こしたが、事態が本格化する直前にダークステイツの《魔宝竜 ドラジュエルド》が何者かに魔石が盗まれたことに怒り狂って、ケテルサンクチュアリへ乱入するアクシデントが発生。この騒ぎにこの地を訪れていたストイケイアの《満開の大行進 リアノーン》率いる音楽隊も巻き込まれる形となり、ユースベルクはやむを得ず《頂の天帝 バスティオン》との共闘により対処。 しかしその直後、外星から落ちた謎の物体《グリフォシィド》の浸食が始まり、《満開の大行進 リアノーン》や《柩機の神 オルフィスト》など各国家における重要人物の失踪とマスクス化、龍樹に関わる星刻姫一派の暗躍により、クレイ全体に再び暗雲が立ち込めつつあった。 事態を打開すべく行動を開始した《ディアブロス ”爆轟”ブルース》達はマスクスを次々と排除(ドラジュエルドはこの過程でブルースとの戦いで死亡する)。 生と死の狭間から語り掛ける《魔宝真竜 ドラジュエルド・イグニス》の介入と、天輪の一派が切り札に選んだ《武装焔聖剣 ストラヴェルリーナ》の活躍によってグリフォギィラは倒され、一つだけ残されたグリフォシィドは共存の意志を示しこれを天輪聖竜が受け入れたことで、ドラゴンエンパイア北部の人跡未踏の地に自ら安全地帯を作り出し定植。龍樹の完全浸食は遂に阻止された。 運命大戦~宿命決戦 [編集]滅亡しかけた世界は復興へ向かって動き出した一方、グリフォギィラの崩壊直後に飛び散った運命力の塊を受け取った6人のユニット達が「運命者」となり、彼らによる運命力の奪い合いが始まろうとしていた。 運命力をその身に宿し参加した「運命者」は、
の5名。それは運命者と運命者が戦い、どんな形であれ勝利した方に運命力が流れ、最終的には全ての運命力を手にした者が「在るべき未来」を実現できる。 レザエルはヴァルガ、クリスレイン、ゾルガの運命力を手に、ブラグドマイヤーとの決戦に臨む。結果は、ブラグドマイヤーがレザエルに勝利。全ての運命力もろとも惑星クレイは飲み込まれ消滅する…はずだったが、レザエルの恋人だったリィエルの遺体に、別の世界で死亡したレザエルの記憶/運命力が注がれ、ギアクロニクルの遺跡によって生み出された複製体《時の運命者 リィエル=アモルタ》が七人目の運命者として現在の世界に現れる。この世界では、彼女の導きで運命者となったヴェルストラの協力の元、この後の戦いから身を引かねばレザエルは死に、やがてクレイは破滅してしまうと警告した。 これを防ぐためレザエルはブラグドマイヤーと交戦するも、リィエルのかつての言葉を思い返したことで運命力の流れをリィエルに傾けることに成功。これに伴いブラグドマイヤーの中に感情が芽生え、レザエルに連れ出される形で惑星クレイに再誕。レザエルのもとで世界にあるための知識を学ぶことになったが、その矢先にワイズキューブが《無限の宿命者 レヴィドラス》をはじめとした「宿命者」たちの存在と、新たな戦いへの警告を齎した。 宿命者とは、かつての「世界の選択」に敗れた絶望の運命力を与えられたユニット達であり(ただし、バヴサーガラと《トリクムーン》は関与を否定している)、運命大戦によって生じた運命力の偏りに対する「揺り戻し」のような存在だと見られていた。 この直後に起きたヴァルガ=ドラグレスの襲撃というアクシデントはあったものの、レザエルは二人のリィエルから齎された情報により、運命大戦から続く騒動の真相に行き着いた。 ヴァルガ=ドラグレスもまたシヴィルトの精神汚染を受けて暴走していたのだが、ここでシヴィルトが運命の修正力を利用し、地球のファイターによるヴァンガードファイトを利用する形でクレイ側の動向に干渉していることが発覚。既にクレイの運命力はシヴィルトに掌握されてしまっていたが、レザエルはこれに対抗するため、運命大戦において邂逅した地球/惑星Eにおける自身の先導者の力を借りることを選択。 対抗戦力の出現を感知したシヴィルトはヴァルガの肉体を完全に乗っ取り掌握、自身はそのまま地球/惑星Eにおけるヴァンガードファイトに臨む。 なお、リィエル=アモルタは時翔の濫用をギアクロニクルに咎められ、クレイの時間の外へ連行されたが、この事象はクレイ側に伝わっておらず、行方不明者として捜索活動が始まっている。 朔月編~赫月編 [編集] 宿命決戦の後、レザエルは自身に集約された運命力を持って「世界の選択」を下した。だが、彼の願った「あらゆる病も争いもない世界」は実現することはなく、選択の影響は現れなかった。 この時期、安息の地に根付いていた龍樹の種が《ゼフィロシィド》に変質、そのまま成長を続け新たなる龍樹が誕生していたことが発覚している。バヴサーガラはこの本質を確認するため封焔軍全軍を率いて安息の地を訪れ交戦、龍樹が調和を求めていることを理解しその師となることを買って出た。 後にレザエルは月の試練への再挑戦を行い、《奇跡の幻真獣 リフィストール》を覚醒させたことで突破に成功した。これに先立つ形でヴェイズルーグがヴァルガ=ドラグレスに接触、何らかの頼み事をしたことが確認されているが、後にその内容は彼を含む運命者、宿命者たちの情報ネットワークを利用してクレイで発生している異変を調査するためだったことが明らかになった。 調査結果はケテルサンクチュアリにて「虚無の先兵」の発生頻度が上がっている程度であり、目立った異変はなかったが、これを受けたヴェイズルーグはレザエルに月の門と幻真獣の行動目的について、その一部を開示した。 だが、クレイの第一の月は一度赤く染まったものの、不可逆であるはずのその変化が解けて元の白い輝きに戻っている。ヴェイズルーグはこれを最大の異変と捉え、現代のクレイにおける医療の第一人者であるレザエルを頼ったのである。 同時期、ヴェルストラの仲立ちでケテルサンクチュアリに龍樹の植木が持ち込まれ、オールデンとの会談の結果、外星からの脅威に対してブラントゲートを含めてゼフィロギィラとの協力体制を結ぶことが決定。 その後、ドラコニスを迎えたレザエルは《樹角獣皇 マグノリア・パトリアーク》と会うためにストイケイアを訪問。この直前のタイミングでヴェイズルーグは《楽園へ導くもの ナナクリル》が支配する異空間「真宵楽園」と邂逅しており、この異空間と赫月病についてマグノリアに尋ねたところ、ストイケイアを中心に「真宵楽園」の出没が増加していること、宿命決戦の際にマグノリアだけが第一の月と遊星ブラントが両方とも赤く染まったのを目撃したという。これにより改めて協力体制が締結された。 ほぼ同じくして《調停の封焔 バヴサーガラ・アークシャイア》はダークステイツにて赫月病に関する情報収集の一環としてドラジュエルドを訪問。彼は生と死の狭間の世界をさすらう中、(地球/惑星「E」側の)自らの先導者と邂逅しており、カードファイトを経て《魔宝竜皇 ドラジュエルド・マグナス》へと覚醒を果し、「今こそ手を携え共に歩もう」と、レザエルを中心として再び動き始めたクレイの運命と向き合うべく、バヴサーガラの協力者として参戦することを宣言。 この中でリフィストールが《救護の翼 ソエル》に伝えた懸念の中には「ドラジュエルドのもとに突然現れた『霧の中の魔獣』」の存在が。 しかしながら、龍樹までも加わって異変の調査と解決に乗り出したにもかかわらず、月の陣営もクレイ側も決定的な情報を得られずにいた。龍樹の襲来に際してそれを迎え入れた「悪意」については未だにその正体が全く掴めていないし、星刻姫の一派はあくまでもクレイにおいて龍樹に共感したに過ぎず、彼女らではありえないのである。 「悪意」とは何なのか?「赫月病」はいつ現れるようになったのか?善きにせよ悪しきにせよ事態が停滞する中、数か月前に帰還したばかりのリィエル=ドラコニスが姿を消してしまう…。 関連リンク [編集] |