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ノーマルユニット 〈3〉 (ツインドライブ!!) |
ゴールドパラディン - ヒューマン パワー11000 / シールドなし / ☆1 |
【自】【(V)/(R)】【Gブレイク】(1)(あなたの(V)かGゾーンに表のGユニットが1枚以上で有効):[【カウンターブラスト】(1)] このユニットのアタックがヴァンガードにヒットした時、コストを払ってよい。払ったら、あなた山札の上から4枚見て、1枚まで探し、(R)にコールし、その山札をシャッフルする。 |
アタックがヴァンガードにヒットした時にカウンターブラスト(1)でデッキトップ4枚から1枚までスペリオルコールするジェネレーションブレイク(1)の自動能力を持つ。
タイミングは遅い上に誘発条件も厳しく狙ったカードをスペリオルコールできるわけでもない。
リアガード1枚の疑似スタンドを狙うことができ、《ふぁーむがる》をスペリオルコールして疑似スタンドの枚数を稼ぐ等といったコンボを狙える。
Gユニットの超越と超越スキルのコストとして有用なグレード3のカードであるこのカードのノーマルコールは両立しにくい。
《旭光の騎士 グルグウィント》や《神聖魔道士 プイス》の能力によってスペリオルコールを狙える分、ある程度利用しやすい。
神聖国家第二正規軍ゴールドパラディンの騎士。エルフの血を引いている上、魔法科学で寿命に干渉しているという、稀にみる高齢の現役騎士。100年前引退している先代騎士団長曰く「自分が幼少の頃から見た目が変わっていない」らしく、正確な年齢を知っているのは一部の高齢種族だけだという。
【神聖国家・騎士訓練場】
神聖国家の訓練場にて、模擬試合が開催された。
その日の対戦は、遠方から訪れた“ギアクロニクル”の女戦士・イーシンと、
“ゴールドパラディン”の騎士・ダンヴァロ。
「せっかくの機会、熟達の騎士殿とお手合わせ願いたい」というイーシンの希望により、組み合わせが決定された。
「始め!」
立会人の掛け声と共に、両者は動き出した。まずは距離を取って軽く武器を振るうイーシン。
彼女の武器はタイムエンジンを搭載した鞭「クイックウィップ」。
対するダンヴァロは、襲い来る歯車の鞭の軌道を、レイピアの切っ先で巧みに変え、身をかわす。
(……このまま距離を取って、隙を狙って一撃を加える!)
ダンヴァロの武器に比べ、イーシンにはリーチの長さという大きな武器がある。
得意な間合いを維持すれば、一方的に攻撃を仕掛け続けられるのだ。
変幻自在の鞭に遮られ、間合いを詰めるのに苦戦しているように見えたダンヴァロ。
しかし、ニ、三度剣を交わすと、徐々に鞭の軌道を見切り始める。
逆に、右と思えば左、左と思えば目の前と、巧みなフェイントを織り交ぜたダンヴァロのレイピアに、イーシンが翻弄され始めた。
半ば破れかぶれに必殺の一撃を放つイーシンであったが、予備動作の大きい振りが仇となる。
歯車の鞭が訓練場の砂を巻き上げたかと思うと、鞭の戻りより速く、間合いを詰めたダンヴァロ。
「それまでっ!!」
鋭く突かれたレイピアの切っ先がイーシンの喉元を寸前に捉え、試合は決着した。
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「まさか、こんなに早く見切られるとは思わなかった」
精細な鞭の操作に加えて、老獪なフェイントに精神を削られて疲弊したイーシンに対し、
「いえいえ、しいて言うなら年の功、です。
しかし私はこれほどの鞭の使い手は見たことがありません。すばらしい腕前です」
と、微笑をたたえたまま返すダンヴァロ。
“時”の操作に長けたギアクロニクルの戦士だが、この一戦はまさに、
人の積み重ねた“時”の重みを感じるものであった。
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