シルエット [編集]

 カード名に「シルエット」を含むカード群

『シルエット』──天輪聖紀に残る宇宙の老舗(しにせ)建設屋
 天輪聖紀に至るまでの惑星クレイには、メサイア消滅後の「無神紀」の経済・物流の縮小による国家の弱体化、そして竜や魔術(いずれもその元となる運命力の低下により)の衰退によって、それ以前の時代とは大きな断絶がある。
 特に惑星クレイ歴4500年代に観測された《時空の断絶》という現象は──自在に時空を旅するギアクロニクルでさえ観測できないほど──非常に奇妙な性質をもつ「時空災害」であり、情報・歴史・文化の記録と継続すら危うくさせる程の大混乱だったとされている。※災害自体の記録すら残っていないので推測するしかないが、一説にはここで幾つもの世界線が入り混じったとも言われている※
 一方で、星系レベルの大災害にも揺らぐことなく継承されてきたものもある。
 その一つが宇宙の建設屋「シルエット」だ。
 船員用の設備とワーカロイド製造整備工場を積んだ、宇宙船シルエット号を家・として惑星クレイ付近の宇宙を旅するこの一団は、創業が聖竜紀の頃まで遡れる──つまり3000年前以上の歴史を持つ──老舗(しにせ)である。ユナイテッドサンクチュアリの建国も虚無と遊星ブラントの襲来(星輝大戦)も宇宙から見続け、黙々と宇宙のモノづくりに励んできたのが「シルエット」なのだ。
 今まで「シルエット」は派手な宣伝も企業規模の拡大もしてこなかった。建設屋として一番信頼できるとして知る人ぞ知る存在だったのだ。また創業者の理念から、軍事開発関連のオファーにも積極的ではなかった。その反面、どんな激戦の中にあっても「シルエット」ある所、たちまち破壊された施設が元通りになってしまうので宇宙からの敵が現れたときに、建造物の軍医的な頼られ方をすることもあった。そんな職人気質の「シルエット」が天輪聖紀に入り、ブラントゲートの工業会社ブリッツ・インダストリーの宇宙構造物を受注するようになったのは、同CEOが頑固で知られる先代を根気強く説得したためとも言われる(ただ一緒に遊んだだけだと本人達は言っているようだが)。

 同CEOが、数ある建設会社から「シルエット」を選んで懇意にしている理由としてもう一つ、密かな噂がある。
 それは一つの統合意思をもつワーカロイド「シルエットマン」の戦闘形態だ。
 宇宙の平和を守る組織としては銀河英勇(ギャラクティックヒーロー)が知られている。
 だがさすがの銀河英勇(ギャラクティックヒーロー)も惑星クレイ付近で起こるすべてのトラブルに対応できるわけではない。忙しすぎるのだ。もし建設中の宇宙ステーションやブリッツ・インダストリーの巨大建造物に急な危機が迫ったら、どうするのか。建設屋「シルエット」が関わる現場では昔から、“影のように”現れて事件を解決する謎の存在が目撃されている。名も告げずに去る銀色のスーツの人影は、その巨大な両腕から「ギガントアームズ シルエット」と呼ばれている。この点でも「シルエット」は同業者からも頼られる職人集団なのである。

 サポートカードは全てブラントゲートに属している。

  • 「シルエット(silhouette)」とは、輪郭の中が塗りつぶされた単色の画像のこと。

関連カード(overDressシリーズ) [編集]

―カード名に「シルエット」を含むカード

―「シルエット」を含むカードに関する能力を持つカード

関連カード(新シリーズ) [編集]

関連リンク [編集]