ギアコロッサス/Gear Colossus [編集]

【古代の時空兵器「理想巨兵(イデアドローン)」】
浮遊遺跡の中で永い眠りについていた巨大兵器。後に“ギアクロニクル”の記録(データ)から「ギアコロッサス」の前身となる失われた種族、「理想巨兵(イデアドローン)」であることが判明する。どの機体も老朽化が激しく、部位欠損、言語機能の故障など、さまざまな異常が見受けられるも、現代とは製法の違う未知のタイムエンジンの力により、半壊状態でも凄まじい性能を有する。遺跡内には相当な数の理想巨兵が搭載されていたらしく、先発の6機が破壊された直後に、下部の発出口と思われる箇所から数十機の巨兵が出撃したと報告に上がっている。なお、この大量の巨兵に襲撃されたためか、第一共同調査隊からの通信は途絶。彼らの最後の報告は調査本部の人員がまとめ、NO.17の報告書として保管されている。

ギアコロッサス──封印されしもの、時空巨神(コロッサス)
 天輪聖紀においてその存在が確認されている、ギアコロッサスと呼ばれるものは2種。
 「時空巨兵」、そして今回本編で登場した「時空巨神」。
 その起源は同じで、超古代の科学者たちが造りあげた「機械仕掛けの神(デウスエクスマキナ)」とその尖兵であり、元々はあらゆる時空を侵略し、破壊し、駆逐するために開発された。※ギアコロッサスによる時空侵略とその封印は、時空の修復者ギアクロニクルの誕生にも深く関わるエピソードだが、世界観コラムを参照いただくことにして、ここでは割愛する。
 天輪聖紀のギアコロッサスについて。
 まずは「時空巨兵」について解説して行こう。
 時空巨兵は、零の運命者ブラグドマイヤーや時の宿命者リィエル゠オディウムの配下に、その名を見ることができる。2人のようなダークステイツの力ある存在にとって、時空巨兵は、命令に忠実で恐れを知らず、強大な戦闘力を発揮する自律型守衛ガードロボットであり、これは天輪聖紀における時空巨兵の位置づけとも一致する。ギアクロニクルによる侵略性削除の改造処置により、惑星クレイ世界の住民として共存可能となった成功例である。
 次に「時空巨神」。
 超載永劫の時空巨神は近年、惑星クレイ暗黒西部地方の超古代都市遺跡、その最下層でギアクロニクルが発見し、天輪聖紀となってその存在を認めた最初の時空巨神となる。
 解読された記録によれば、超載永劫の時空巨神は超古代において特に武道に優れたギアコロッサスだったという。
 公表にあたり、ギアクロニクルが詳しい所在を明かさなかったのは本編に述べられているが、その理由もまた記述の通り。時空巨兵とは違い時空巨神は、ギアクロニクルといえどもただ命令し、それを実行させるロボットとして扱うことはできない。
 そして時空巨兵と比べてさえ桁違いの大きさと力を持つ時空巨神は、まさに“神”の名に恥じない存在であり、神は貢ぎ物を要求するものだ。それは崇められることか、生け贄か、舞踏や武技の奉納なのか。
 さらに問題はもう一つあった。
 大きすぎる力はまた歪みをも生じさせ、そこに存在するだけで時空を歪ませてしまう。
 事実、発見当時の段階で、超載永劫の時空巨神の周囲に永年溜められた力は、都市の地下で臨界寸前であったという。
 では、この超載永劫の時空巨神と──世界の安定を脅かさずに──どう共生すべきか。
 そこでギアクロニクルが考えたのは「このまま廃墟まるごと一つを時空巨兵の“檻”として安置し、武の力を奉納し続ける一方、街の活動エネルギーとして利用し、暴走を防ぐ」というものだ。
※注.惑星クレイ世界において「神」とは、ニルヴァーナをはじめとするクレイズイデアの神格を意味するが、あたかも神格を思わせるほどに強大な力を持つ存在に、人々が「神」の名を関する事例が歴史上もたびたび存在している。※

 さてこうして、前代未聞の時空巨神エネルギー循環システムの運用が始まった。
 あり余る時空巨神の力はその目覚めとともに、地中にある都市を低空にまで上昇させ、休眠つまり日没とともに元の地下へと下降する。さらに、この間の時空の歪みを、時旋拳竜(じせんけんりゅう)グラウワインド・ドラゴンの“拳”によって封じる。一瞬の油断が(時空の歪みに侵食され、時空巨神が古代の狂戦士と化すという)世界の脅威にもなり得る存在を背に、日中休みなく渾身の拳を打ち込み、殴り続けるという過酷きわまる任務だ。
 ギアクロニクル上層部の打診に、グラウワインドは『我が歯車廻る両の拳で、歪んだ時空を殴って正す』と即答したという。
 久遠の時を積み上げ超えて、見出したるは拳の道。
 ギアクロニクル遺跡『超載永劫拳撃(ちょうさいようごうけんげき)』とは、時空巨神エネルギーで起動する浮沈都市という異様な特徴、最下層で日中繰り広げられる「時空の歪みに対する防衛戦/防衛線」、「超古代の武道神への拳撃の奉納」、その全てを表す名称なのだ。

 属するカードは全てダークゾーンギアクロニクル、およびその流れを汲むダークステイツに属している。

 設定上の分類では大きく分けて、現在の「ギアクロニクル」が使用している自立稼動型巨大兵器「時空巨兵(コロッサス)」及び「時空巨神(コロッサス)」、はるか昔に作り出された理想の兵器「機械仕掛けの神(デウスエクスマキナ)」、ギアコロッサスの前身となった巨大兵器「理想巨兵(イデアドローン)」の4つに分類できる。

  • 《時旋拳竜 グラウワインド・ドラゴン》のユニットストーリー(今回の一口用語メモ)によれば元々彼らはあらゆる時空を侵略し、破壊し、駆逐するために開発されたもので、現在のクレイで使われているものの中で「時空巨兵(コロッサス)」と呼称される個体は強大な戦闘力を発揮する自律型ロボットとして使用されているのに対し、「時空巨神(コロッサス)」と呼称される個体はただ命令してもそれを実行させるロボットとして扱えないということになっているようだ。
  • 「コロッサス(Colossus)」とは、英語で「巨大な彫像」のこと。
    • 「デウスエクスマキナ(Deus Ex Machina)」とは、「機械仕掛けの神」と表現される演出技法のこと。これはおもに劇において最終局面で全能の「神」を登場させることで話を強引にまとめてしまうための演出であり、賛否が分かれる技法である。そのため、このゲームの「機械仕掛けの神」とは意味が若干異なり、こちらは「機械で構成された神」であるのに対し、本来は「機械仕掛けの装置で舞台に登場する神」という意味である。
    • 「イデアドローン(Idea-drone)」とは、プラトン哲学の根本用語で、我々が目で見ているものではない、物事の「真の姿」を表す言葉である「イデア(ιδέα、idea)」と、遠隔操縦で無人の航空機のことをあらわす「ドローン(Drone)」を組み合わせた言葉だと思われる。

国家別(overDressシリーズ) [編集]

ダークステイツ [編集]

―グレード4

―グレード3

―グレード2

クラン別(新シリーズ) [編集]

ギアクロニクル [編集]

ーグレード3

ーグレード1

クラン別(旧シリーズ) [編集]

ギアクロニクル [編集]

―Gユニット

―グレード3

―グレード2

―グレード1

―トリガーユニット

関連リンク [編集]