#author("2024-11-05T21:05:57+09:00","","")
#author("2024-11-05T21:06:59+09:00","","")
*エクスパンション [#top]
 収録カードの中からランダムに少数枚のカードが1つのパックに封入されているカードセットのこと。

 商品毎に決められたテーマに沿って特定の[[クラン]]や[[国家]]の新規カードが収録されるのが基本となっており、1つの[[クラン]]や[[国家]]を中心としてデッキを強化するのにかなり重要である。
 また、これまでに販売されたカードは[[レアリティ]]が低いものを中心に再録されるが、商品によっては[[レアリティ]]の高い[[カード]]が何からの形で特別再録されるケースもある。

 基本となる「''ブースターパック''」は、1パック7枚入り([[剣牙激闘]]までは1パック5枚)で販売されており、[[レアリティ]]は不定期のもの(いわゆる、コンパチブル専用レアリティ)を除き、「[[RRR]]」「[[RR]]」「[[R]]」「[[C]]」が存在している。

 「ブースターパック」の値段は、[[覇道竜星]]までは1パックにつき150円(税抜き)だったが、以降は収録数の変化や原材料の高騰などで何度も上昇しており、(1パックの場合)[[討神魂撃]]〜[[剣牙激闘]]は158円(税抜き)、[[鬼神降臨]]〜[[女神再臨]]は300円(税抜き)、[[龍樹侵攻]]以降は330円(税抜き)となっている。

 パックの新商品の発売日は、最初期ではテレビアニメの放送に合わせて多くが土曜日に発売されていたが、[[神秘の預言者]]以降は原則として金曜日での発売となっている([[構築済みデッキ]]も同様。ただし例外もある)。

 「ブースターパック」の他に、様々のテーマにしたエクスパンションが存在する。
-各コンセプトに合わせたカードが収録されている「''エクストラブースター''」
-映画版の[[カード]]を収録した「''ムービーブースター''」
-1つの[[クラン]]の[[カード]]のみを収録した「''クランブースター''」
-他作品のコラボレーションのカードが収録された「''タイトルブースター''」
-漫画版の[[カード]]を収録した「''コミックブースター''」
-上級者向けの「''テクニカルブースター''」
-アニメで登場人物が使う[[カード]]を収録した「''キャラクターブースター''」
-1パック2枚入り100円の「''ミニブースター''」
-[[リリカルモナステリオ]]の[[カード]]のみを収録した「''リリカルブースター''」

 その他、「ヴァンガ祭」等のイベントで先行発売されるものや特定のレギュレーション([[Vスタンダード]]・[[プレミアムスタンダード]])のみで使用可能な[[カード]]を収録したエクスパンションも存在する。

-「エクスパンション(Expansion)」とは、英語で「拡張」や「顧客の利用拡大」を意味する。「エキスパンション」とも。ただし、公式では「エクスパンション」の呼称はあまり使われていない為、殆どの場合ブースターパック商品に対する俗称となっている。

#contents

**エクスパンションの変遷[#card_design]
***「カードファイト ヴァンガード」シリーズ[#fast_series]
 最初期の[[カード]]には[[キーワード能力]]が存在せず、[[魔侯襲来]]以降は「[[連携ライド]]」、[[双剣覚醒]]以降は「[[クロスライド]]」や「[[ペルソナブラスト]]」と呼ばれる特性を持つ[[カード]]を中心に収録されていた。

 また、初期は[[クラン]]内のカードプールが少なく、クラン単一で構築が可能なデッキも限られていた故、ほとんどのカードに同クランのカードにライドした時に誘発する[[能力]]を持っていた。しかし、クラン内の種類が充実していくにつれて、クラン一つで構築可能になったデッキが増えると、次第にその要素のあるカードはほとんど追加されなくなった。

-「アジアサーキット編」及び「リンクジョーカー編」の放映中に発売されたエクスパンションには[[リミットブレイク]][[能力]]を持つ[[カード]]が中心に収録された。
--また、[[竜騎激突]]~[[無限転生]]及び[[綺羅の歌姫]]~[[歌姫の二重奏]]は、高[[レアリティ]][[カード]]のほとんどが[[守護者]]と[[盟主]]を持つ[[カード]]が中心に収録された。
---[[守護者]]は所謂「[[完全ガード]]」と「[[クインテットウォール]]」と呼ばれるもの、[[盟主]]は所謂「[[ブレイクライド]]」と呼ばれるものとそうでない[[リミットブレイク]][[能力]]を持つ[[カード]]にそれぞれ細分化される。
---ただし、[[極限突破]]~[[蒼嵐艦隊]]までは[[守護者]]の収録数が[[双剣覚醒]]以前よりも減っており、1つの[[デッキ]]を構築する敷居を大幅に上げる問題点もあった。
--単独で構築できる程の種類がある特定の[[カード群]]を依存する[[カード]]が多数追加されたものの、それらは構築に制限がかかりやすく、多くの既存の[[デッキ]]の強化が難しくなっていた。
--同時に[[RRR]]が2種類収録されている[[クラン]]があるにもかかわらず、高[[レアリティ]]が[[RR]]止まりの[[クラン]]の割合が大幅に増加し、それにつれて収録される種類自体も大きくバラつきが出るようになっていた。ただ、収録数の多い[[クラン]]も大半が[[互換]]で占められていた。
--また、[[銀河の闘士]]以降の「エクストラブースター」は、特性上入手が難しかった[[RRR]]が3種類に増加しており、狙った[[RRR]]を手に入れることが極めて難しくなっていた。
--ただし、2種類目以降の[[守護者]]の追加で、1つの[[デッキ]]を構築する敷居がある程度下がった。

-「レギオンメイト編」の放映中に発売されたブースターパック及びエクストラブースター、[[ネオンメサイア]]では[[シークメイト]][[能力]]を持つ[[カード]]が中心に収録された。
--また、特定の[[カード群]]に属する[[カード]]が他の[[カード群]]に属する[[カード]]と代替わりする形で殆ど収録されなくなったため、一部の[[カード群]]に強化が集中してしまう問題点が緩和された一方で、既存の[[カード群]]の強化がされにくくなる問題点が浮上した。
***「カードファイト ヴァンガードG」シリーズ[#g_series]
「カードファイト ヴァンガードG」シリーズのエクスパンションでは、[[超越スキル]][[能力]]及び[[ジェネレーションブレイク]][[能力]]を持つ[[カード]]が中心に収録されており、新たな[[レアリティ]]として「[[GR]]」が新設され、それ以降の「ヴァンガードG Z」の放映中に発売されたものでは、さらに新たな[[レアリティ]]として「[[ZR]]」が新設された。
-[[月煌竜牙]]、[[歌姫の学園]]、[[The RECKLESS RAMPAGE]]以降のエクスパンションでは、各[[クラン]]独自の[[キーワード能力]]が登場するようになった。
-また、[[時空超越]]以降では、[[互換]]のカードが必要最低限となって各[[クラン]]の特性が出やすくなっており、特定の[[カード群]]に関連するカードの割合が増えた。
--この頃から既存の[[カード]]に含まれる文字列を再利用した[[カード群]]を新たに追加する試みが行われるようになり、様々な既存[[デッキ]]の強化が望めるようになった。この方針は本ゲームが新シリーズへ移行した以降にも引き継がれている。
--[[覇道竜星]]からは[[GR]]が2種類となったが、複数枚の採用や他の[[GR]][[カード]]の採用を前提するものが増えたことが問題視されていた。
-[[宇宙の咆哮]]以降の派生商品では、これまでの「エクストラブースター」の細分化が行われ、「[[クランブースター>カードリスト#g_cb]]」や「[[テクニカルブースター>カードリスト#g_tmb]]」、「[[タイトルブースター>カードリスト#g_tb]]」、「[[コミックブースター>カードリスト#g_cmb]]」、「[[キャラクターブースター>カードリスト#g_chb]]」等が発売されるようになったが、初期の「エクストラブースター」ほど長続きはせず、その殆どが「タイトルブースター」を除いて新シリーズ移行後に市場から姿を消した。


***「カードファイト ヴァンガード」新シリーズ[#new_series]
「カードファイト ヴァンガード」新シリーズのエクスパンションでは、[[スタンダードレギュレーション>スタンダード]]施行に伴って、[[カード]]の表デザインを旧シリーズから大幅一新し、[[イマジナリーギフト]]に関する[[能力]]を持った[[カード]]が中心に収録された。[[オーダーカード]]が初めて導入されたのはこのシリーズからである。
更に[[ユニットカード]]はこれまで追加された既存(旧シリーズ)の[[カード]]のリメイク版を中心とし、新たな[[レアリティ]]として「[[VR]]」が新設された。
-また、このシリーズでは、前シリーズでのアニメ展開の都合でカードプールがメインクランに偏っていたことに反省してか、各エクスパンションごとに収録される各クランの調整が実施され(多くても4〜5種まで)、一つのブースターでもクランによって高[[レアリティ]]が[[RR]]止まりとなるケースは解消された。
--カードの収録体制はコストの削減か、旧シリーズよりも控えめなものになったことや、一度追加された[[守護者]]や[[トリガーユニット]]の再録が多くなった。種類数は各エクスパンションによって異なるが、多くても80〜90種程度であり、100種以上まで超えたことはない。
--カードの収録体制はコストの削減か、旧シリーズよりも控えめになり、一度追加された[[守護者]]や[[トリガーユニット]]の再録が多くなった(種類数は各エクスパンションによって異なるが、多くても80〜90種程度であり、100種以上まで超えたことはない)。
--一方、[[VR]]の取引レートの高さや[[ヴァンガードサークル]]上で機能しにくい[[クラン]]が多くなったことに加えて、特定[[クラン]]のカードプール拡張がやや下がった事もあり、新規層が参入しにくくなるという問題点が浮上するようになっていた。
-このシリーズにおいては、[[Gユニット]]の[[カード]]が[[プレミアムスタンダード]]専用のものを除いて、1枚も収録・追加されていない(旧シリーズではGユニットだった一部の[[ユニットカード]]は、[[ノーマルユニット]]への変更の上で追加されている)。
-新シリーズ移行後もアイコンが入っていない[[カード]]の追加は存続し、[[プレミアムコレクション2019]]を始めとする旧デザインの[[カード]]並びに特定のレギュレーションのみで使用可能な[[カード]]のみを収録したエクスパンションが不定期に発売されるようになっている。
しかし、「ヴァンガードG」以前のカードは新シリーズ移行以前に比べて追加ペースが下がっており、新規カードでも[[Gユニット]]や[[トリガーユニット]]が主な中心である故、[[プレミアムスタンダード]]における既存デッキの強化は限定的になっている。

***「カードファイト!! ヴァンガード overDress」シリーズ以降[#D_series]
「カードファイト!! ヴァンガード overDress」シリーズのエクスパンションでは、従来の24[[クラン]]体制から6[[国家]]体制に移行したことに加えて、[[時空超越]]から続いた「[[GR]]」や「[[VR]]」に相当する[[RRR]]以上の高レアリティ(コンパチブル専用や不定期のものは除く)が廃止された。
-これにより、5大国家(又は[[リリカルモナステリオ]])を収録した一つのエクスパンションだけでも、発売ごとに様々な[[デッキ]]の強化がしやすくなった為、新シリーズ以前の[[クラン]]のように、タイトル以外の新国家を新たに追加する必要が無くなった(ただし、クラン自体が完全に不要になったわけではなく、「&ruby(エンカウンター){邂逅};カード」には、引き続き[[クラン]]表記が残っている)。
--また、再録カードは[[クラン]]時代のと比べて大幅に減少し、新規収録カードの種類数が増加したが、その引き換えにカードが国家体制になったことと、テレビアニメの放送が分割クールになった影響もあり、商品展開の規模や新規カードの追加ペースは下がっている。
新シリーズならびにGシリーズ以前のカードも同様であるが、その一方で、初出から時間が経過している既存の[[ユニットカード]]には、現行のレギュレーション環境に応じて能力(テキストや[[シールド]]、[[トリガーアイコン]]の数値等)のアップデート修正が不定期に施される等の新たな試みがなされている。


**関連リンク [#link]
-[[構築済みデッキ]]

-[[カードリスト]]