#author("2018-04-20T11:15:32+09:00","","")
*&ruby(ストライド){超越};/Stride [#top]
'''''【超越とは?】''&br;クレイで発生している異常事態「時空混線」の影響で、&br;過去の英雄や、未だ見ぬ未来の戦士達が現代のクレイに召喚される現象の事を、総じて「超越(ストライド)」という。&br;自身が求める強さへの具体的かつ強いイメージを持つ者と、そのイメージと同様の波長を持つ戦士、この二人の波長が一瞬でも一致した場合、&br;一時的ではあるが、混線した時空から強大な力を持つ戦士が召喚される。&br;ほとんどの場合は無意識化で発動させてしまうだけの事故のような現象だが、&br;「超越」を自在に使いこなす謎の集団が出没しているという話もあり、事態はより混迷を極めていく。'''

'''''【超越とは?】''&br;惑星クレイの各所で報告されている「超越」現象。&br;これに非常に似た技術を自在に操るのが“ギアクロニクル”と名乗る武装集団である。&br;彼らの中には、何もない空間に門のような力場を作りだす能力を持つ個体が存在しており、研究者の間ではこの力場の事を「ゲート」と呼称している。&br;現象は「ゲート」を通してこの世界に存在しない存在を喚び出すものと考えられる。&br;現時点で、ドラゴンエンパイアで起きた「超越」の現場に姿を見せた巨大なドラゴンを始め、各国で目撃情報が報告されている。&br;引き続き騎士団と連携し、“ギアクロニクル”の情報収集、および「超越」現象の調査・分析を進行する。&br;――オラクルシンクタンク上層部への報告書より抜粋'''

'''''【浸透する「超越」と、増加する使い手】''&br;各国の代表者がそれぞれ「超越」の制御を成功させた事で、“ギアクロニクル”の目的は次のフェイズへと進んだ。それは、超越の使い手の拡張、さらなる選定。強大な力を持つ戦士には、それぞれ超越を発動させる資質がある。しかし、資質を磨かぬ間に危機に見舞われるような事があれば、それは痛ましい「暴走」という事故を引き起こす。それを未然に防ぐ為、「クロノジェット・ドラゴン」による伝令が、各国に留意する使者に飛んだのである。多い国では10人以上、超越の制御に成功する使い手が現れたという報告もある。次のフェイズへと移行するのは、使い手が一定に達した時。そして、それはそう遠くない未来に実現されるだろう。'''

 [[Gゾーン]]から裏の[[Gユニット]]を[[ヴァンガードサークル]]に置く[[特定行動]]。

 総合ルール上での定義に先んじて、2014年10月10日に[http://cf-vanguard.com/information/g_unit/ 特設ページ]が開設された。

 [[キーワード能力]]「[[超越スキル]]」が記載されている[[Gユニット]]のみが行える[[特定行動]]であり、それに従って行う「ノーマル&ruby(ストライド){超越};」か、[[《エアーエレメント シブリーズ》]]等の[[能力]]を使用することによって、超越を行うことができる。
 また、[[フィールド]]外の[[領域]]から[[ヴァンガードサークル]]に置いているため、「[[登場]]」扱いとなる。

 超越が行われた場合、それまで[[ヴァンガードサークル]]に存在していた[[ユニット]]は[[ハーツ化>ハーツ]]され「[[ハーツ状態>ハーツ]]」という特殊な状態になり、[[Gユニット]]の下に[[ハーツカード>ハーツ]]として置かれる。
 超越した[[Gユニット]]は[[Gユニット]]自身と[[ハーツカード>ハーツ]]1枚の2つの[[カード名]]を別々に持ち、[[Gユニット]]の[[元々のパワー]]に加えて[[ハーツカード>ハーツ]]の[[元々のパワー]]に等しい[[パワー]]が加算される。
 [[ヴァンガード]]の[[パワー]]が変動していたり、[[デリート]]されていたりしても、加算される[[パワー]]は[[ハーツカード>ハーツ]]に記載されている[[元々のパワー]]のみとなる。

 [[エンドフェイズ]]において[[ハーツカード>ハーツ]]は[[Gユニット]]の配置状態のみを引き継ぎ、それ以外は[[Gユニット]]が超越する前と同じ状態で[[ハーツ]]状態でない[[ヴァンガード]]になり、[[ヴァンガードサークル]]に置かれている[[Gユニット]]は表向きで[[Gゾーン]]に置かれる。
 さらに、『【究極超越】』を持つ[[カード]]が[[ヴァンガードサークル]]から[[Gゾーン]]に表で置かれた場合、その[[カード]]を含む、[[Gゾーン]]の[[カード]]すべてを表で[[除外]]する。

 超越は「[[ヴァンガードサークル]]への[[登場]]」として扱われるが[[ライド]]ではなく、[[ブレイクライド]]などの「[[ユニット]]が[[ユニット]]に[[ライド]]した時に[[誘発]]する[[自動能力]]」を[[誘発]]させることはできない。
 また、[[ハーツカード>ハーツ]]は[[ユニット]]として扱われないが[[ヴァンガードサークル]]に置かれた[[カード]]として扱うので、[[ターンの終了>エンドフェイズ]]時に再び[[ヴァンガード]]になるのは[[登場]]としては扱われない。

 [[Gユニット]]が[[ヴァンガードサークル]]に置かれている際に[[スペリオルライド]]等で他の[[ユニット]]が[[ヴァンガードサークル]]に置かれた場合、[[Gユニット]]は表向きで[[Gゾーン]]に置かれ、[[ハーツカード>ハーツ]]はすべて[[ソウル]]に置かれる。

 [[双闘]]している[[ヴァンガード]]がいる際に超越した場合、[[ヴァンガード]]は2枚とも[[ハーツカード>ハーツ]]になるが、どちらか1枚のみを選んでその[[カード名]]と[[パワー]]を得る。
 「[[双闘]]している」という情報は[[Gユニット]]には継承されないが、[[Gユニット]]が戻った後は2枚が「[[双闘]]している」状態のまま[[ヴァンガード]]になる。
 この時、「[[双闘]]した」扱いにはならない。

 超越した[[Gユニット]]は、超越した時に[[ヴァンガードサークル]]に置かれていた[[ユニット]]の[[スタンド]]・[[レスト]]状態のみを引き継ぎ、他の状態は引き継がない。

 細かい処理の手順は以下の通り
-[[Gユニット]]を[[Gゾーン]]から[[ヴァンガードサークル]]に置く際の処理。
+[[Gゾーン]]に裏で置かれている[[Gユニット]]の[[超越スキル]]に記載されたタイミングで、その[[カード]]と記載されている[[コスト]]を満たす[[カード]]すべてを[[公開]]し、[[コスト]]を払うと同時にその[[カード]]を表で[[ヴァンガードサークル]]に既に置かれている[[ユニット]]と表向きの同じ配置状態で[[登場]]させる。
+『[[Gユニット]]が[[ヴァンガードサークル]]に[[登場]]した時か他の[[ユニット]]が超越した時に[[誘発]]する[[自動能力]]』の誘発条件が満たされる。
+[[登場]]した[[Gユニット]]以外の[[ヴァンガードサークル]]に置かれている[[ユニット]]をすべて[[ハーツ化>ハーツ]]し、表向き[[スタンド]]状態で[[Gユニット]]の下に重ねる。
+[[Gユニット]]でない[[ハーツカード>ハーツ]]を1枚選び、その[[カード]]に記載されている[[カード名]]と[[パワー]]を[[Gユニット]]に加える。
+『自身が[[ハーツ]]状態になることで[[誘発]]する[[自動能力]]』の誘発条件が満たされる。
+誘発待機状態になっている[[能力]]全てを好きな順番で1つずつ[[プレイ]]し、その後は[[メインフェイズ]]に移行する。

-[[Gユニット]]を[[ヴァンガードサークル]]から[[Gゾーン]]に置く際の処理。[[エンドフェイズ]]の処理として行われる際には、『[[ターンの終了>エンドフェイズ]]時に[[誘発]]する[[自動能力]]』が[[誘発]]する前のタイミングで、[[フィールド]]に置かれている[[カード]]を非[[呪縛]]状態や非[[デリート]]状態にする処理と同時に行われる扱いになる。
+[[Gユニット]]の下に重ねられている[[ハーツカード>ハーツ]]を[[Gユニット]]と同じ配置状態で[[ハーツ]]状態でない[[ユニット]]にする。[[Gユニット]]が[[ライド]]されている場合は、[[ハーツカード>ハーツ]]を[[ユニット]]にする代わりに[[ハーツ]]状態でない[[カード]]として[[ソウル]]に置く。
+[[ヴァンガードサークル]]から[[Gユニット]]を表で[[Gゾーン]]に置く。
+誘発待機状態になっている[[能力]]全てを好きな順番で1つずつ[[プレイ]]し、その後は『[[ターンの終了>エンドフェイズ]]時に[[誘発]]する[[自動能力]]』のチェックタイミングに移行する。

-理論上、ノーマル超越が行える最速のタイミングは6[[ターン]]目ではなく、4[[ターン]]目である。ただし、4[[ターン]]目にノーマル超越を行うためには、[[相手]]が3[[ターン]]目に[[《魔竜戦鬼 ヤクシャ》]]や[[《月影の白兎 ペリノア》]]等の[[能力]]を使って[[グレード]]3以上の[[カード]]を[[ヴァンガードサークル]]に置き、4[[ターン]]目の[[ライドステップ>ライドフェイズ#ride_step]]中に[[《漆黒の先駆け ヴォーティマー》]]の[[能力]]を起点に[[《月影の白兎 ペリノア》]]の[[能力]]を[[誘発]]させて[[ヴァンガードサークル]]に置くという極めて限定的な前提条件をクリアする必要がある。
--[[カード]]の[[効果]]で[[Gユニット]]を[[超越]]する場合も同様の4[[ターン]]目で行える。こちらの場合は[[《次元ロボ カイザーグレーダー》]]、[[《次元ロボ ダイホーク》]]の[[起動能力]]を順に[[プレイ]]する必要がある。

-このシステムの追加により、[[リミットブレイク]]や[[シークメイト]]を利用できない状況での攻め手の遅延、[[《最凶獣神 エシックス・バスター “Я”》]]や[[《究極次元ロボ グレートダイカイザー》]]等を起点とする継戦性能が低く防がれた場合のリスクが大きいコンボ等の欠点を補いやすくなった。
--また、自身の[[ターン]]の[[メインフェイズ]]と[[バトルフェイズ]]以外のタイミングで使える[[能力]]はノーマル超越と併用することができるので、それらの[[能力]]を持つ[[カード]]も大きな恩恵を受けたと言える。

-[[カード]]の[[効果]]によって[[Gユニット]]の超越を行う[[《エアーエレメント シブリーズ》]]の追加により総合ルール上における、[[超越スキル]]に記載された内容に従って行う超越が「ノーマル超越」と区別して扱うという定義が意味を持つようになっている。
--ただし、総合ルール上において、[[ノーマルライド]]に対する[[スペリオルライド]]のような、「ノーマル超越」以外の方法で行う「超越」を指す用語は現状存在しない。

-[[Gゾーン]]の特定の[[Gユニット]]を[[コスト]]や[[要件]]に含む[[能力]]を持つ[[Gユニット]]を超越する事を「クロスストライド」と呼ばれている。

-この[[特定行動]]に関連する[[誘発条件]]「[[あなた]]の[[ターン]]中、[[あなた]]の[[Gユニット]]が[[超越]]した時」を含む[[自動能力]]には「ストライドスキル」や「ストライドボーナス」等といったいくつかの俗称が存在している。
--これらの俗称は「ヴァンガード開発部からの一言!!」では「ストライドスキル」または「ストライドボーナス」、主にアニメ「カードファイト!! ヴァンガードG」や「週刊ヴァンガードコラム」では「ストライドスキル」、月刊ブシロードでは「ストライドボーナス」というた具合に媒体によって用いられるものが異なっており、カードゲーマーvol.19では「ストライダー」が用いられていることがある。ただし、これらの総合ルール上ではこの呼称は一切用いられていないため、あくまで俗称の一つに過ぎないことに留意しておきたい。

-設定では、「時空混線」の影響で過去・未来・別次元から強大な力を持つ存在を「&ruby(ストライダー){超越者};」として召喚する現象または技術であるとされている。派生する技術として、「強化禁呪」との融合によりあり得るはずのない可能性の未来の存在を召喚し、さらなる力を与える「&ruby(オーバー・ストライド){禁呪超越};」、自身の未来の可能性をその身に降ろす「&ruby(ストライド・フュージョン){超越共鳴};」、幾つもの未来の自身を強引にその身に閉じ込める邪法「&ruby(ストライド・スレイブ){超越隷属};」、異時空同時存在の2つの無限の可能性を重ね合わせる「&ruby(ストライド・エヴォリューション){融合超越};」、竜刻変化と超越共鳴を組み合わせることで疑似的な完全竜化を行う「&ruby(ドラグストライド){竜刻超越};」、&ruby(ドラグストライド・フュージョン){竜刻超越};」、自身の未来の可能性を無理矢理ひとつに絞り込む最悪の外法「&ruby(ストライド・カース){超越蠱毒};」、自身の最強の未来の可能性同士を掛け合わせる「&ruby(ストライド・デリュージ){超越氾濫};」といった技術が確認されている。

**関連カード [#card]
―Gゾーンから裏のこのカードを(V)に【超越】する
-[[超越スキル]]
-[[究極超越スキル]]

-効果で、Gゾーンからこのカードを(V)に【超越】する
-[[《クロノバイザー・ヘリテージ》]]

―効果で、Gゾーンから裏のこのカードを(V)に【超越】する
-[[《エアーエレメント シブリーズ》]]

―効果で、Gゾーンから裏の指定カードを(V)に【超越】する
-[[《次元ロボ ダイホーク》]]
-[[《精彩を放つ成星 トロワ》]]
-[[《特別名誉博士 シャソバージュ》]]

―効果で、Gゾーンから裏の指定カードを(V)に【スタンド】で【超越】する
-[[《真・撃退者 レイジングラプト・ドラゴン》]]
-[[《Duo 無窮の瞳 リィト》]]

―あなたのGユニットが【超越】した時
-[[ストライドスキル]]

-[[《神明の騎士 アルトマイル》]]
-[[《バトルシスター ふろらんたん》(リアガードサークル)]]
-[[《ミリタントアクト・ドラゴン》]]
-[[《イディアルエゴ・メサイア》]]
-[[《ディレンジ・シンギュラー》]]
-[[《ディライトジーニアス アンジュ》]]
-[[《BN-PR♥ISM グリスター・エメラル》]]
-[[《ベルベットボイス レインディア》(ストライドスキル)]]
-[[《魔法の主演 ニナ》]]
-[[《百害女王 ダークフェイス・グレドーラ》]]
-[[《仰天博士 ビッグベリー》]]

―あなたのターン中、あなたのGユニットが【超越】した時
-[[ストライドスキル]]

-[[《焔魔忍竜 シラヌイ “慚愧”》]]
-[[《悪夢の国のスペードジャック》]]
-[[《エンターテイン・メッセンジャー》]]
-[[《魔剣海賊 ディアーヌ》]]

―あなたの指定のカードが【超越】した時
-[[ストライドスキル]]

-[[《星輝兵 カオスブレイカー・クライシス》]]
-[[《星輝兵 カオスブレイカー・クローズ》]]
-[[《オーロラスター コーラル》(ストライドスキル)]]

―あなたのターン中、あなたの指定のカードが超越した時
-[[ストライドスキル]]

―あなたの指定のユニットが指定のユニットから【超越】して、(V)に登場した時
-[[《ウーラヌス・ブラウクリューガー》]]

―そのターン中、あなたは【超越】できない
-[[《特別名誉博士 シャソバージュ》]]

-次のライドフェイズに相手は【超越】できない
-[[《禁ずる根絶者 ザクヱラド》]]

**FAQ [#faq]
-Q1089 (2014-11-20)
Q. 「解放者 ホーリーシャイン・ドラゴン」に超越したターンの終了時、「解放者 ホーリーシャイン・ドラゴン」の能力は誘発しますか?
A. はい、誘発します。超越したGユニットがGゾーンに置かれた後、「ターンの終了時」の能力が誘発します。
-Q1090 (2014-11-20)
Q. 「孤高の解放者 ガンスロッド」にGユニットが超越しました。「孤高の解放者 ガンスロッド」の【ブレイクライド】能力は誘発しますか?
A. いいえ、誘発しません。「孤高の解放者 ガンスロッド」の【ブレイクライド】能力は「ライドした時」に誘発しますが、超越はライドではありません。
-Q1091 (2014-11-20)
Q. 【ブレイクライド】でパワーが増えたユニットに超越した時、増えたパワーをGユニットに足すことができますか?
A. いいえ、できません。足されるパワーはカードに書かれている元々のパワーです。
-Q1092 (2014-11-20)
Q. 「無双剣鬼 サイクロマトゥース」の効果で【レスト】状態のヴァンガードに超越しました。Gユニットは【スタンド】状態になりますか?
A. いいえ、【レスト】状態で置かれます。超越するユニットの配置は、元いたユニットの状態と同じ状態で置かれます。
-Q1129 (2014-12-19)
Q. グレード3のヴァンガードと異なるクランのGユニットに超越することはできますか?
A. はい、可能です。ただし、参加するイベントのデッキ構築条件が「クランファイト」の場合、Gゾーンのカードもクランを統一する必要があります。
-Q1130 (2014-12-19)
Q. グレード2からグレード3のユニットにライドしたターンに、超越することはできますか?
A. はい、可能です。お互いのヴァンガードがグレード3以上であれば、超越することができます。

**関連リンク [#link]
-[[用語集]]