#author("2022-11-19T11:48:54+09:00","","")
*&ruby(わくせい){惑星};クレイ [#top]
>'''''地球と似た形の惑星。神や悪魔、ドラゴンや妖精の存在が忘れ去られず、魔法と科学が共に研究され、技術として確立された世界である。'''''
'''''独自の文明を発達させた国家が、各大陸を支配している。'''''

#contents

**概要 [#abstract]
 このゲームに登場する[[ユニット]]が住まう惑星であり、ユニット設定で語られる背景ストーリー、小説「惑星クレイ物語」や短編小説「ユニットストーリー」の舞台でもある。

 言うまでもなく我々にとっては架空の世界だが、漫画やアニメの世界では、一般的には『カードゲーム「ヴァンガード」』の中の架空の世界とされつつも劇中で実在が明言されている。
 つまり、「惑星クレイ」とはこのゲームにおけるイメージの中の世界観であり、ほぼ全ての[[ユニット]]のキャラクター設定の舞台になっている概念である。
 なお、小説「惑星クレイ物語」及び短編小説「ユニットストーリー」とテレビアニメ(一部のみ)で語られる惑星クレイに纏わる事柄にはそれぞれの繋がりを意識した描写も見られるが、必ずしも世界観を共有しているわけではないので混同しないようにしたい。

 実態としては地球とは別の宇宙に浮かぶ惑星であり、いわゆるファンタジー世界。「地球によく似た惑星」上に様々な[[国家]]が存在し、それに応じて多様な技術が発達している。
 その中にはサイボーグなどの科学技術も含まれるため地球に似ているかというと疑問も浮かぶところだが、「似た形の惑星」という表現もされているので地球と同じ環境を持った惑星という意味合いだろう(少なくとも地球人が降り立っても問題なく活動可能)。
 ただ、[[《オラクルガーディアン アポロン》]]のユニット設定に「ギリシャ彫刻」の表記が見られることから、惑星クレイにとっても別惑星としての「地球」という概念は知られているようである。

 クレイの衛星として、背景設定上で度々語られている、「星輝大戦」末期に最接近した「遊星ブラント」は(そこまで明確に描かれていないものの)神格[[メサイア>《ハーモニクス・メサイア》]]「調和と再生」の意志により、後にクレイの衛星に取り組まれたと見られる。また、「みにヴぁんハイ‼︎(みにヴぁんら~じ)」では「アニヴェルサーリオ((クレイよりも強く直接的にイメージが反映されるため、時代を超えて多くのファイターをコールして開拓が行われている。))」という星が登場している。これら以外の衛星が他にも存在しているかは不明。

 基本的にゲームそのものと無関係な背景設定だけに、公式サイトにも深い説明はないが故に、惑星クレイの設定に関しては不明瞭な部分も決して少なくはない。実情は[[フレーバーテキスト]]や「今日のカード」における数多の文章から断片的に窺える程度ではあるが、これらに目を向けたり、イメージしてみるのもこのゲームの1つの楽しみ方といえよう。

**地球との運命力の繋がり[#earth_vanguard]
 クレイの住民だけでは判断ができない事態が発生した場合、「祈り聞く者」と呼ばれる、地球にいる「先導者」の判断を仰いでいる。
 PSYクオリアはこの「判断」のため、「先導者」の候補となるファイターとクレイをリンクするために発現されるものであり、地球とクレイを繋ぐ「運命力」を五感で読み取るための能力。ユニットの声を聴く、最適なプレイングがイメージとして浮かぶなどの能力はあくまでその副産物である(2018年版の櫂など、イメージ力の上昇により自力で覚醒するファイターもいる)。

 明言はされていないが、運命力の繋がりが発生したのは、アニメ版の過去に当たる時期((Gシリーズの回想シーンと2018年版の「新右衛門編」後半以降に該当。))で[[新導クロノ]]がクレイへの道を偶発的に開いたことが原因であることが示唆されている(この関係からか、クロノは[[《クロノ・ドラン》]]をはじめとする[[ギアクロニクル]]の先導者として位置付けられている)。

 乱暴に言えば、「ファイターがユニットにライドしてクレイで戦う」というイメージ上の出来事が、そのままクレイでも同じように繰り広げられるという形で反映される。一例として2011年版における全ての事件は、クレイにおいてもキーパーソンとなった「祈り聞く者」の分身となるユニットとそのクランが同様の顛末を辿る形で引き起こされている。

**惑星クレイの歴史[#history]
 クレイの歴史についてはカードの[[フレーバーテキスト]]やユニット設定などでいくつか語られる程度に留まっていたが、「世界観コラム ─ 解説!惑星クレイ史」で諸設定が若干程度に追加、補元されるようになった。

-約160億年前、全ての可能性を内包した虚無(ヴォイド)の世界に、「クレイ」という名の惑星の誕生から始まり、やがて、ひとつの指向性を帯び「クレイズイデア」と呼ばれる存在が生み出され、最初期の種族「[[エレメンタル]]」から様々な生命が進化する。
-「創世竜紀」時代では、100億年前の惑星クレイに大きな変化が現れ、神格の源「クレイズイデア」から、最初の神格「始祖創世竜」の出現と共に「ドラゴン」を始めとする様々な[[種族]]が生まれ、やがてそれぞれが独自の進化を重ねてき、異星生命体と思われる存在との交流などで文明が急速に発展した。しかし「始祖創世竜」の消失と資源の枯渇により、科学文明は衰退を強いられることになる。
-「弐神紀」時代では、新たなる創世の神[[《ハーモニクス・メサイア》]]による調和で、クレイには新たに魔法科学文明が発展を遂げるが、惑星クレイ史上最大の災厄である破壊の神[[《破壊の竜神 ギーゼ》]]との争いにより、クレイは滅亡寸前の危機に見舞われる。しかし、最終的には[[メサイア>《ハーモニクス・メサイア》]]側が勝利し、敗れた[[ギーゼ>《破壊の竜神 ギーゼ》]]は、[[メサイア>《ハーモニクス・メサイア》]]の手によって封印され、世界は救われた。この2つの神格による全面戦争は後に「弐神戦争」と呼ばれることになる。
-それ以降(聖竜紀〜新聖紀)は、[[光>ロイヤルパラディン]]と[[闇>シャドウパラディン]]の抗争や解放戦争、[[虚無の軍勢>リンクジョーカー]]の襲来(星輝大戦)や[[時空混戦>ギアクロニクル]]等といった大きな事件に見舞われながらも、創世神[[《ハーモニクス・メサイア》]]の加護のもとで、多くの[[国家]]や[[クラン]]が繁栄していたが、ストライドゲート事変終結後に復活を遂げた[[《破壊の竜神 ギーゼ》]]を巡る戦い(第二次弐神戦争)が再開される。[[時空竜>《クロノバイザー・ヘリテージ》]]の特攻と共にギーゼは滅亡し、長きに渡る2つの神格の争いが終結した。しかし、その代償としてメサイアの消失と運命力の繋がりが断絶され、神の加護と「先導者」の導きを失った惑星クレイは大きく衰退する。なお、この大戦の結末に関する詳細は明らかにされていない((世界観コラム ー 解説!惑星クレイ史「第14章 第二次弐神戦争」))。
-祈りなき時代「無神紀」は、世界各地に不安と混乱をもたらし、衰退した各[[国家]]は旧来の体制から変革を強いられた。そして3000年後、[[天輪聖竜の卵>《サンライズ・エッグ》]]の孵化によって「天輪聖紀」が始まり、長く続いた「無神紀」はようやく終息した。しかし、早くも《世界の選択》を巡る《絶望の群衆》の発生、「煌結晶(ファイア・レガリス)」の争奪など、新たな騒動が起きようとしていた…。

**関連リンク [#link]
-[[用語集]]