*デリート[#top]
 (デリートされたユニットは裏向きになり、パワーが0でテキストを失う。持ち主のターンの終わりに表に戻る)

 ヴァンガードがデリートされると、ヴァンガードのカードは裏向きになり、パワーと能力テキストを失ってしまう。
 つまり、デリートされてしまうと、パワー0、能力なしで戦うことになってしまうのだ。
 デリートされたヴァンガードは、別のユニットにライドした時か、自分のターンの終了時に表に戻る。
 パワーと能力以外の情報は、デリート前のカードのものを参照するので、グレード3のユニットがデリートされた場合は、グレード3以上のユニットにライドできるぞ。
 また、デリートされたユニットはパワー0だが、アタックしたり、ブーストされたりはできる。クリティカルやツインドライブ!!なども失われないぞ。
 ヒットさせるのは難しいが、あきらめずにファイトだ。

[[凶星の根絶者]]初出の特定行動。

2014年8月22日に、公式サイトに特設ページが設けられて詳細が発表された。

デリートされて裏向きとなった[[ヴァンガード]]はデリート状態となり、「[[元々のパワー]]0、[[能力]]なし」の[[ユニット]]として扱われる。それ以外の情報、つまり[[カード名]]、[[グレード]]、[[クラン]]、[[スキルアイコン]]、[[種族]]、[[クリティカル]]といった情報は元々のものを参照し、[[ライド]]されたり、[[アタック]]したり、[[ブースト]]されたり等も行える([[スタンド]]・[[レスト]]状態の情報も保持している)。[[双闘]]状態の[[ヴァンガード]]がデリートされても、[[双闘]]しているという情報は失われない。

同じく[[カード]]を裏向きにする特定行動である[[呪縛]]とは、テキストと[[パワー]]以外の情報は基本的に表向きと同一となるという点で異なっている。

デリート状態の[[ユニット]]は[[ターンファイター]]の[[エンドフェイズ]]開始直後([[呪縛カード>呪縛]]の[[解呪]]や、[[超越]]と[[ハーツ]]化の終了と同じタイミング)に表向きにされ、[[元々のパワー]]とテキストを取り戻し、元通りの状態となる。[[解呪]]や非[[ハーツ]]化と同様、これは[[登場]]としては扱われない。

デリート状態の[[ユニット]]に他の[[ユニット]]を[[ライド]]する場合、[[ライド]]する[[ユニット]]はデリート状態を引き継がずに[[ヴァンガードサークル]]に表向きで置かれ、デリート状態で[[ライド]]された[[ユニット]]は表向きで[[ソウル]]に置かれる。ただし、[[ライド]]する時点ではまだデリート状態なので、[[ブレイクライド]]のような「[[ライド]]される側の[[ユニット]]の[[自動能力]]」は[[誘発]]しない。

デリート状態の[[ユニット]]がいる[[ヴァンガードサークル]]に[[Gユニット]]を[[超越]]する場合、[[超越]]する[[Gユニット]]はデリート状態を引き継がずに[[ヴァンガードサークル]]に表向きで置かれ、[[ハーツ]]化された[[ユニット]]は表向き[[スタンド]]状態となる。つまり、[[ノーマル超越>超越]]の[[手札]][[コスト]]1〜3枚を払うことで簡単にデリートを解除されてしまうが、[[超越]]した時点での元々の[[ヴァンガード]]はデリート状態なので、[[《クロノジェット・ドラゴン》]]のような「[[Gユニット]]が[[超越]]した時に[[誘発]]する[[自動能力]]」の[[誘発]]を不可能にすることはできる。

デリート状態の[[ユニット]]が失うのはあくまで自身が元々持っている[[パワー]]と[[能力]]であり、デリート状態の[[ユニット]]に新たに[[パワー]]や[[能力]]を与えることはできる。

[[ヴァンガード]]が2[[ターン]]もの間「[[パワー]]0、[[能力]]なし」の状態となるため、デリートされた側は[[相手]]からの[[ヴァンガード]]への[[アタック]]では[[シールド]]の大量消費を余儀なくされ、[[ヴァンガード]]による[[アタック]]も何らかの[[パワー]]アップ効果や[[ブースト]]を駆使しなければ[[ヒット]]が狙えなくなり、[[ヴァンガード]]のテキストに書かれている[[能力]]が使えなくなるためそれを起点とする戦術の大きな妨げとなる。
-関連する[[能力]]は全て「[[根絶者]]」のみが有しているという、特定行動の中でも特殊な存在である。
-元々は漫画初出のギミックだが、漫画におけるデリートは(厳密なルール的描写はないが)「[[ヴァンガード]]を(設定上、[[ファーストヴァンガード]]に憑依する前の)か弱い霊体に戻す」という、TCGにおけるデリートの仕様とは少々異なる演出だった。また、「[[ソウル]]が全て[[ドロップゾーン]]に置かれる」という機能もあった。
--一方、劇場版においては[[ヴァンガード]]となっている[[ユニット]]の魂のようなものを握り潰す、[[ユニット]]を分解するかのような演出が取られている。
--また、漫画版・劇場版のいずれにおいてもこのギミックを用いて勝利した際には「デリート・エンド」という台詞が用いられている。

**関連カード [#card]
ヴァンガードをデリートする効果を含む能力を持つカード
-[[《始源根絶者 ヱヰゴヲグ》]]
-[[《波動する根絶者 グレイドール》]]
-[[《並列する根絶者 ゼヰール》]]
-[[《威圧する根絶者 ヲクシズ》]]
-[[《絆の根絶者 グレイヲン》]]
-[[《混じり合う根絶者 ケヰヲス》]]
-[[《染み渡る根絶者 ヱンダー》]]
-[[《蠢く根絶者 ルルヱルル》]]

相手のヴァンガードがデリートされた時
-[[《鳴り響く根絶者 プロヲーグ》]]
-[[《醗酵する根絶者 ガヰアン》]]
-[[《享受する根絶者 ヰゴール》]]

相手のヴァンガードがデリートされているなら
-[[《威圧する根絶者 ヲクシズ》]]
-[[《突貫する根絶者 ヰギー》]]
-[[《剪断する根絶者 ヱヴォ》]]
-[[《並列する根絶者 ゲヰール》]]
-[[《呼応する根絶者 アルバ》]]
-[[《心酔する根絶者 グヰム》]]
-[[《染み渡る根絶者 ヱンダー》]]
-[[《嘲笑する根絶者 アヰーダ》]]
-[[《咀嚼する根絶者 ボロヲ》]]
-[[《喰い千切る根絶者 ギヰバ》]]
-[[《痙攣する根絶者 ヱディ》]]

**FAQ [#faq]
 Q.デリートされたヴァンガードは、何ができないのですか?
 A.テキストに書いてある能力の発動ができなくなります。
 それ以外のこと、例えば、別のユニットにライドしたり、アタックしたり、ブーストされたりすることはできます。
 デリートされたユニットが持っていた「ツインドライブ!!」も失われません。

 Q.双闘しているヴァンガードがデリートされました。どうなりますか?
 A.2枚のカードを裏向きにして並べてください。&br;両方のカードのパワーが0になり、テキストが失われます。
 ただし「双闘している」という情報は失われません。自分のターンの終了時に両方のカードが双闘している状態で表に戻ります。
 ライドした場合は、両方のカードがソウルに置かれ、表に戻ります。

 Q.デリートされたユニットを、パワー6000のユニットでブーストし、パワー11000の相手ユニットにアタックしました。
 ドライブチェックのトリガーで、パワーを+5000した場合、アタックはヒットしますか?
 A.はい。デリートは、カードに書いてあるパワーが0になる能力なので、ブーストや能力によるパワーの増減は、通常通り解決します。
 また、クリティカルは変化しませんので、アタックがヴァンガードにヒットすれば、ダメージを与えられます。

 Q.「マジェスティ・ロードブラスター」がデリートされた時、リアガードの「忠義の騎士 べディヴィア」の能力は有効ですか?
 A.はい。デリートされたヴァンガードのカード名、グレード、クラン、国家などの情報は、元のカードのものを参照します。

 Q.グレード3のユニットがデリートされました。ライドフェイズにグレード2のユニットにライドして、表に戻すことはできますか?
 A.いいえ、できません。デリートされたヴァンガードのカード名、グレード、クラン、国家などの情報は、
 元のカードのものを参照するため、グレード3以上のユニットしかノーマルライドできません。

 Q.デリートされたヴァンガードの下にあるソウルはどうなりますか?
 A.デリートされても、ソウルは移動しません。ソウルブラストや枚数の参照は、通常通り行えます。

 Q.ブレイクライド能力を持つユニットがデリートされました。ライドして表になったら、ブレイクライド能力は有効ですか?
 A.いいえ。ライドされた時にはテキストを失っている状態なので、能力が誘発しません。

 Q.リアガードがデリートされることはありますか?
 A.デリートする対象はヴァンガードに限られているため、リアガードはデリートされません。

 Q.デリートされた裏向きのカードを見ることはできますか?
 A.はい、双方のファイターが確認することができます。相手のカードを触るときには、丁寧に扱いましょう。

 Q.デリートされたヴァンガードが『拘束』の能力を持っていた場合、アタックはできますか?
 A.はい。テキストに書いてある能力が失われるため、『拘束』や『盟主』なども失われます。

 Q.デリートが解除された時、そのユニットの「登場した時」の能力は使えますか?
 A.いいえ。デリートが解除された時は、「登場した時」にはあたりません。