#author("2026-02-15T22:15:26+09:00","","") #author("2026-02-15T22:17:33+09:00","","") *背景ストーリー(天輪聖紀)[#tenrinseiki] #contents **概要 [#abstract] Gシリーズから世界観を一新。 ギーゼ消滅から3000年以上経過した世界線に物語が展開される。 前シリーズ(Vシリーズ)では背景ストーリーが廃止となっていたが、このシリーズより本格的に再開され、同時期に開設された「公式読み物サイト」において長編小説『クレイ&ruby(クロスエピック){群雄譚};』や短編小説『ユニットストーリー』で示されるようになった。 なおこのシリーズ以降、現在に至るまでこの世界線での出来事が描写され続けて行く。 ***世界観の概要 [#World_abstract] 「[[新聖紀]]」時代以前からほとんどの[[国家]]が刷新され、それまでの各大陸を支配していた6つの国家から5大国家と1つの移動都市国家が支配する世界へと変わり果てた。これが現在におけるクレイの世界である。 なおこの時代以降、これまで活躍したユニットは殆ど登場せず、[[《天輪聖竜 ニルヴァーナ》]]をはじめとした新世代のユニット達が何を感じとり、どう生きていくのか、ここから物語は進行する。 ただし、旧時代のユニットが完全にいなくなったという訳ではなく、『The Elderly ~伝説との邂逅~』では(殆どの力を失っている)[[《ドラゴニック・オーバーロード》]]の生存が判明しており、直接な登場がなくとも、ユニットストーリーにおける[[《七海覇王 ナイトミスト》]](([[《万民の剣 バスティオン・アコード》]]のユニットストーリーにて、[[ゾルガ>《怪雨の降霊術師 ゾルガ》]]は自分が彼の海賊船に生前から乗っていた人間であると明言している。))や、クレイ群雄譚における[[《百害女王 ダークフェイス・グレドーラ》]]((第1章9話での[[メープル>《悪逆非道?のモスガール メープル》]]の発言より。))などのように名前のみで明言されているケースもある。 **前日譚(無神紀)[#mushinki] メサイアとギーゼの消失によって弐神戦争は終結した。しかし、この過程で極限まで高まったクレイの運命力は、同時にそれを否定する力である「かつてないほど巨大な虚無」を再び引き寄せてしまっていた。 これを逃れるため、神格の源「クレイズイデア」は気配を消し、全ての活動を停止。[[メサイア>《ハーモニクス・メサイア》]]の調和によってもたらされてきた法則も消失し、運命力の繋がりが断絶されたことで、神の加護と「先導者」の導きを失った惑星クレイは大きく衰退することになってしまう。 そのような状況下で、神格の消失の影響はあまりにも大きく、ついに[[ユナイテッドサンクチュアリ]]の中枢「ケテルエンジン」が停止した。世界各地に不安と混乱をもたらし、度重なる災厄の果てに[[ユナイテッドサンクチュアリ]]の衰退が表面化したことでクレイ全体の混乱が加速する。 これに付随して、クレイ自体がいかなる記録にも残らず、いかなる世界からも観測できない「時空の断絶」を引き起こし、あらゆる記録が失われる事態が発生。「アカシックブック」すらもこの時期のことは空白で、この影響を特に強く受けた[[ギアクロニクル]]も、[[超越]]を含む時空を超える能力が使用不能となり、[[十二支刻獣]]の力を受け継いだ一人の英雄が現れるまでの間、クラン自体が機能を停止していた。 その頃、運命力の枯渇による魔法の衰退や、ドラゴンたちの弱体化を重く見た賢者「ストイケイア」は、運命力に依存しない未来予測機関「ワイズキューブ」を完成させた。 この思想に賛同した者たちによって二つの国([[メガラニカ]]・[[ズー]])が合併した「[[ストイケイア]]」が建国。その一方で、旧[[メガラニカ]]の[[バミューダ△]]は「融和と学習によって未来が開かれる」と説いた賢者の思想に従い「[[リリカルモナステリオ]]」を建国している。 衰退が著しく300年に及ぶ内乱(プロディティオの乱)の果てに国土分裂にまで追い込まれ、王都「セイクリッド・アルビオン」を放棄せねばならなくなった[[ユナイテッドサンクチュアリ]]の末裔達は、ケテルエンジンを動力とした浮遊島群「ケテルギア」へと移住し、閉鎖主義の王国「[[ケテルサンクチュアリ]]」を建国した。 魔法力の枯渇によりクランとしての機能が低下した[[ダークゾーン]]は、小国家群に分裂し内部抗争が続いていた。 無神紀への脱出すらできなくなった、[[ギアクロニクル]]の[[十二支刻獣]]たちは力尽きる前にその力を「一人の英雄」に託し、彼らの力を受け継いだ「英雄」は、微かに見える未来の灯火、それを掴むヒントがドラゴンエンパイアにあると突き止めた。その灯火を守るため生き残った[[ギアクロニクル]]の末裔と共に、その国を「[[ダークステイツ]]」として再統一を成し遂げる。この「一人の英雄」の正体が誰なのかその後の歴史には刻まれていない。 [[スターゲート]]では事態を打開すべく国内のクラン達が行動を続けていたが、遊星ブラントに残されていた「メサイアの碑文」を発見、その碑文に記された内容を受けて合力することを決定し、「[[ブラントゲート]]」として再編した。 各[[国家]]、各[[クラン]]が旧来の体制から変革を強いられる中、時空の断絶が深刻化した末に全ての記録が完全に途切れてしまい、''過去から予知することも、未来から観測することも、あらゆる時間・空間から転移することすら不可能となってしまった。''これに伴い末期に当たる4500年代~5000年代に渡って時期の出来事が不明確になる。 一方、何年に渡り国名も体制も変化していない[[ドラゴンエンパイア]]。帝国内の中央の霊峰に聳え立つ暁紅院では、[[《サンライズ・エッグ》]]という竜の卵が古代から守り続けられていた。 ところが、その竜の卵が[[《封焔の巫女 バヴサーガラ》]]率いる「[[封焔]]」によって盗まれてしまい五国家を跨いで逃走する事態が発生。サンライズ・エッグを取り返すために希望の代行者「[[焔の巫女]]」と希望の[[タリスマン]]である[[《トリクスタ》]]は、絶望による世界の再建を企む彼らと対立する。そして、ギーゼ・エンド湾での決闘の末に…。 **天輪聖紀の幕開け[#tenrinseiki] 古き[[国家]][[ドラゴンエンパイア]]内で希望の代行者「[[焔の巫女]]」と絶望の代行者[[《封焔の巫女 バヴサーガラ》]]率いる「[[封焔]]」の対立の末、クレイから地球への祈りが再び届き、孵化した[[天輪聖竜の卵>《サンライズ・エッグ》]]から新たな神として[[《天輪聖竜 ニルヴァーナ》]]が覚醒する。長く続いた「無神紀」は終わりを告げ、「天輪聖紀」の始まりを迎えた。 「無神紀」で一時消失していた魔法が復活し、クレイ全体の混乱も一先ず治まったように見えたが、先導者の導きを失ったことによる弊害は今だに残されていた。 **&ruby(ファイア・レガリス){煌結晶};の争奪 [#Fire_Regalis] 黎明期、[[新聖紀]]に眠りについていた、生命力の塊「[[&ruby(ファイア・レガリス){煌結晶};>《煌結晶》]]」を持つ[[バイオロイド]]の少年「[[ロロワ>《バイオロイドの少年 ロロワ》]]」の目覚めによって、それぞれの目的のため煌結晶を求める「[[&ruby(グリッター){煌求者};>煌求者]]」とその相棒の[[ユニット]]達が活動していた。 [[《知恵の泉 エバ》]]と[[《黒暗の騎士 オブスクデイト》]]に狙われていたロロワは、最終的にトゥーリの村で煌結晶を奪取されてしまう。いかなる経緯をたどったのかエバの手を離れた煌結晶は、今度は[[リリカルモナステリオ]]における祭典のトロフィーに配されていた。 その時、[[《幽遠なる夜に タマユラ》]]の命を救おうとした双子の[[ダイアフルドール]]([[リリミ>《双子のダイアフルドール リリミ》]]と[[ララミ>《双子のダイアフルドール ララミ》]] )がこれを狙う。 爆弾テロを画策した二人に対し居合わせたロロワと[[《炎華のドラグリッターガール ラディリナ》]]はそれを阻止し、リリステからそのまま墜落したその先で[[シャドウパラディン]]の騎士[[《沈黙の毒騎士 影潜者 モーダリオン》]]に救われ、[[ケテルサンクチュアリ]]に保護される。 モーダリオンの介入でなんとか逃亡に成功した二人だったが、その裏に「''&ruby(アンノウン){巨躯};''」と呼ばれる謎の敵の干渉で正気を失った[[テグリア>《暗黒に咲き誇る者 テグリア》]]にバイオロイドとしての生命力目当てに命を狙われる事件が起きる。 それは3000年前の無神紀、ロロワが眠りにつく直前に襲撃をかけていたのが[[《迫りくる牙 ケイオス》]]。一連の事態の裏にケイオスの意図がある疑いが浮上した二人は、サンクチュアリを離れ、[[ハートルールー>《お菓子な可笑しな遊園地 ハートルールー》]]の遊園地がある[[ダークステイツ]]へ行き着くが、そこでは人格退行を起こしたエバとオブスクデイトと鉢合わせし、成り行きでオブスクデイトと行動を共にすることになった。 だが、そこで[[ハッピー・トイズ]]内部の「オモチャの国」区画で後を追って来たテグリアとモーダリオンが現れ、テグリアはロロワの命を剣にあしらった煌結晶に吸わせて復讐の力を得ようとするも、ラディリナを殺害しようとしたところで貝気楼の力を得た[[モモッケ>《モモッケ》]]に妨害され失敗。他方で、ケイオスの扇動を受けモーダリオンと対峙するオブスクデイトは戦闘の末に敗北する。 しかし、そこに一時的に人格退行を回復した(元の)エバが介入し、[[《オモチャ怪獣 ブレイビロス》]]を呼び出したことで、''ハッピー・トイズの遊園地全体が大炎上した。'' 全員遊園地から退避せざるを得なくなるが、残されたロロワとラディリナの前にケイオスと、その相棒である[[《冷徹な遂行者 ミカニ》]] が出現。彼はジラールとオブスクデイトの剣にあしらわれた双子石を用いて旧友である[[《儀式を司る者 サクリファイス・グラス》]]を目覚めさせると、[[《顕現せし大天涯 グランドグマ》]]が眠りについていることを語る。 この事故で彼ら全員は遊園地から退避せざるを得なくなったが、残されたロロワとラディリナの前にケイオスと、その相棒である[[《冷徹な遂行者 ミカニ》]] が出現。彼はジラールとオブスクデイトの剣にあしらわれた双子石を用いて旧友である[[《儀式を司る者 サクリファイス・グラス》]]を目覚めさせると、[[《顕現せし大天涯 グランドグマ》]]が眠りについていることを語る。 サクリファイス・グラスの確保していた「生け贄」達の中にはテグリアと[[メープル>《悪逆非道?のモスガール メープル》]]も含まれていた。ロロワはこれを打破すべく戦いを挑む。 この時のケイオスと、サクリファイス・グラスの目論見は、その場に居合わせた全員を現実と夢の混濁した幻覚に叩き込んで惑わしつつ、[[《時空竜 クロノスコマンド・ドラゴン》]]の所在を探り、それを媒体にグランドグマを復活させることであった。 狙い通り大量の「生け贄」達の記憶と思いを糧にグランドグマを蘇生させることに成功させ、取り込んだ者達を「理想の幻想」に閉じ込め、ラディリナを通じてロロワの生命エネルギーを取り込むことで彼女の完全覚醒を狙う。 しかし、ロロワの抵抗で覚醒が阻まれたところで、メープルの声が届き目を覚ましたテグリアの反撃を受けて覚醒は失敗。ケイオスの反撃も、拘束を逃れ覚醒したクロノスコマンドの援護で跳ね返され、そのまま「理想の幻想」に囚われていた者達が次々と目を覚ましたことでサクリファイス・グラスの目論見は遂に頓挫した。 それでもケイオスは「過去と現在を繋ぐ歪み」に身を投じ未来での再誕を試みるが、グランドグマの泥濘を抜け出したミカニに銃撃され、そのまま「虚無」に飲まれ消息を断った。 そして、ロロワは自身の存在そのものを煌結晶としてクレイ全体にちりばめるため世界樹となり、事件は終結した。 だが、ケイオスの暗躍と欲望による「巨躯事件」と呼ばれる一連の騒動は、その後遺症と言うべき「&ruby(アンノウン){巨躯};の種子事件」が発生し、10年を経てもなお、各ユニットが対処に追う状態が続く。 **龍樹侵攻[#Dragontree_invasion] 浮遊島群「ケテルギア」と荒廃した地上の対立が続く[[ケテルサンクチュアリ]]においては、格差と差別に耐えかねた地上でレジスタンスの活動が活発化していた。その中で、貧困からの解放を目指す青年「[[ユース]]」こと[[《ユースベルク“破天黎騎”》]]率いる「破天騎士団」がついに上層部への反乱を引き起こしたが、事態が本格化する直前に[[ダークステイツ]]の[[《魔宝竜 ドラジュエルド》]]が何者かに魔石が盗まれたことに怒り狂って、ケテルサンクチュアリへ乱入するアクシデントが発生。 この騒ぎにこの地を訪れていた[[ストイケイア]]の[[《満開の大行進 リアノーン》]]率いる音楽隊も巻き込まれる形となり、ユースベルクはやむを得ず[[《頂の天帝 バスティオン》]]との共闘により対処。 バヴサーガラとニルヴァーナの仲裁によって、ドラジュエルドは正気に戻り状況は沈静化。バスティオンはこの事態を受け、ケテルサンクチュアリ内部の体制見直しを決定(ユースベルクは[[ゴールドパラディン]]の地上部隊として配属)、音楽隊による世界樹の解放も行われひとまずこの時は無事に収まった。 …しかしその直後、外星から落ちた謎の物体[[《グリフォシィド》]]の浸食が始まりクレイ全体に再び暗雲が立ち込めつつあった。 またこの時、[[ブラントゲート]]の月にあるメサイアの碑文には[[龍樹]]に関する警告の他、[[新聖紀]]における[[《ネオンメサイア》]]覚醒のための預言が含まれており、ユースベルクの叛乱未遂の直後に新たな危機を察知した[[《魔宝竜 ドラジュエルド》]]と、預言を受けた各国家の重要人物たちが共同で「運命力の魔石」を[[過去の時代>聖竜紀#s4]]のメサイアに届けるため行動を起こしている。 その前兆は、既に賢者や予言者たちにも同様にその気配を察知されていたが、真実は巧みに擬装されていた。やがてドラジュエルドもグリフォシィドの手に落ちてしまい、手がかりが失われたまま時間だけが経過して行く。 その後、[[《柩機の神 オルフィスト》]]や[[《樹角獣王 マグノリア》]]、[[《怪雨の降霊術師 ゾルガ》]]など各国家における重要人物が次から次へと「[[マスクス]]」と化し、[[龍樹]]に関わる[[星刻姫]]一派の暗躍により、各地で混乱が表面化。更に龍樹達は現在のクレイの希望の象徴である[[《焔の巫女 リノ》]]達を一時的に隔離し、先導者との導きを失った世界にうっすらと蔓延する未来への不安に付け込み、「時代に対抗する力」を求める心を動かすことでマスクスを増やして自分たちの勢力を拡大し続けた。 侵食の拡大により各国が確立した水晶玉による魔法的連絡網「マジック・ターミナル」がダウンし、最北部のケテルサンクチュアリとドラゴンエンパイア北部(寒冷地)を除くクレイ全土が[[《蝕滅の龍樹 グリフォギィラ》]]の支配下に置かれる。 事態を打開すべく行動を開始した[[《ディアブロス ”爆轟”ブルース》]]や[[《万民の剣 バスティオン・アコード》]]達は、[[焔の巫女]]の一行の帰還までに[[ドラジュエルド>《業魔宝竜 ドラジュエルド・マスクス》]]含めた「[[龍樹の仮面>《マスク・オブ・ヒュドラグルム》]]」の力を帯びるを装着した者達を次から次へと解放させ、[[《ブリッツCEO ヴェルストラ》]]は宇宙で[[《極光烈姫 セラス・ピュアライト》]]率いる治安維持部隊と交渉、更にブルースはリアノーンやマグノリアを介して一時陥落したストイケイアを奪回しつつ、いつの間にかマスクスになっていた[[《強欲魔竜 グリードン》]]を引き戻すことに成功。連絡網を復旧させ反撃の準備を整えるが、ドラジュエルドがブルースとの一騎打ち後にクレイを守る為の捨て石として絶命するなど、予断を許さない状況が続く。 龍樹の本質は底なしの欲求に突き動かされ、それを満たすことしか知らない生命体。クレイ各地で抵抗が続く中、龍樹側はあえてこれを静観していた。 そして、[[《滅尽の覇龍樹 グリフォギィラ・ヴァルテクス》]]として完全成長を遂げたグリフォギィラが最終的に狙っていたのは、神格であるニルヴァーナの完全覚醒を誘発し、最後の御馳走としてそれを喰らうことであった。故に運命力を吸い上げ力とする龍樹を相手に、運命力でぶつかっても勝ち目はないのだ。 一方、[[焔の巫女]]の一行は龍樹を倒すのではなく、別の道を選んでいた。かつて惑星クレイは、侵略者であるリンクジョーカーを新たなクランとして受け入れ、彼らはクレイに根付きその一部となった。ならば龍樹もまた、クレイの新たなユニットとして受け入れることができるに違いない―― 生と死の狭間から語り掛ける[[《魔宝真竜 ドラジュエルド・イグニス》]]の介入と、天輪の一派が切り札に選んだ[[《武装焔聖剣 ストラヴェルリーナ》]]の活躍によってグリフォギィラは倒され、一つだけ残されたグリフォシィドは共存の意志を示しこれを天輪聖竜が受け入れたことで、ドラゴンエンパイア北部の人跡未踏の地に自ら安全地帯を作り出し定植。龍樹の完全浸食は遂に阻止された。 **運命大戦と宿命決戦[#Fated_One] 滅亡しかけた世界は復興へ向かって動き出した一方、グリフォギィラの崩壊直後に飛び散った運命力の塊を受け取った6人のユニット達が「[[運命者]]」となり、彼らによる運命力の奪い合いが始まろうとしていた。 運命力をその身に宿し参加した「運命者」は、 -かつての[[エンジェルフェザー]]に属し、無神紀にて活躍した救世の使い:[[《奇跡の運命者 レザエル》]] -ドラゴンエンパイアにおいて「天下無双」を号するウインドドラゴンの武芸者:[[《無双の運命者 ヴァルガ・ドラグレス》]] -リリカルモナステリオの創設者にして伝説のアイドルたるマーメイド:[[《万化の運命者 クリスレイン》]] -[[《七海覇王 ナイトミスト》]]の復活を目指すゴースト:[[《禁忌の運命者 ゾルガ・ネイダール》]] -ダークステイツのどこかにある運命力のブラックホール「零の虚」の中心で無秩序な力をふるうデーモン:[[《零の運命者 ブラグドマイヤー》]] の5名。それは''運命者と運命者が戦い、どんな形であれ勝利した方に運命力が流れ、最終的には全ての運命力を手にした者が「在るべき未来」''を実現できる。 レザエルはヴァルガ、クリスレイン、ゾルガの運命力を手に、ブラグドマイヤーとの決戦に臨む。結果は、ブラグドマイヤーがレザエルに勝利。全ての運命力もろとも惑星クレイは飲み込まれ消滅する―― …はずだったが、レザエルの恋人だった[[リィエル]]の遺体に、別の世界で死亡したレザエルの記憶/運命力が注がれ、[[ギアクロニクル]]の遺跡によって生み出された複製体[[《時の運命者 リィエル=アモルタ》]]が七人目の運命者として現在の世界に現れる。 この世界では、彼女の導きで運命者となった[[ヴェルストラ>《標の運命者 ヴェルストラ “ブリッツ・アームズ”》]]の協力の元、この後の戦いから身を引かねばクレイは破滅してしまうと警告した。 しかしレザエルはこれを拒絶し、自らの手で決着をつけるべきリィエルと激突。奇跡と時の運命者の決着はレザエルが勝利し、「零の虚」に居るブラグドマイヤーとの決戦に臨む。 ブラグドマイヤーの正体は、リィエルを喪ったレザエルの悲しみを取り込んだ無の[[デーモン]]、すなわちレザエルの半身と呼ぶべき存在。それゆえにレザエル自身を飲み込み同化することを欲していた。だが実際にそれが行われた場合、''運命力の&ruby(バランス){均衡};はブラグドマイヤーに傾き、彼の性質である「虚無」に引きずられる''形でクレイそのものが終焉を迎えてしまう。 これを防ぐためレザエルはブラグドマイヤーと交戦するも、リィエルのかつての言葉を思い返したことで運命力の流れをリィエルに傾けることに成功。これに伴いブラグドマイヤーの中に感情が芽生え、レザエルに連れ出される形で惑星クレイに再誕。レザエルのもとで世界にあるための知識を学ぶことになったが、その矢先にワイズキューブが[[《無限の宿命者 レヴィドラス》]]をはじめとした「宿命者」たちの存在と、新たな戦いへの警告を齎した。 宿命者とは、かつての「世界の選択」に敗れた絶望の運命力を与えられたユニット達であり(ただし、[[《封焔の巫女 バヴサーガラ》]]と[[《トリクムーン》]]は関与を否定している)、運命大戦によって生じた運命力の偏りに対する「揺り戻し」のような存在だと見られていた。 この中には先の戦いで存在の根源である未来を失い消滅したはずのリィエルが含まれていたが、その正体は絶望の運命力によるリィエルのさらなる複製、[[《時の宿命者 リィエル=オディウム》]]である。運命の分岐点と化したレザエルを抹殺し、そこを起点に過去に跳躍、本物のリィエルの死を回避することで一連の悲劇を否定することを目的としていたが、「零の虚」に潜んでいたリィエル=アモルタの介入、そして対話により一定の合意を見た両者はアモルタの勝利と言う形で矛を収める。 この直後に起きたヴァルガ=ドラグレスの襲撃というアクシデントはあったものの、レザエルは二人のリィエルから齎された情報により、運命大戦から続く騒動の真相に行き着いた。 全ての始まりは数千年前、新聖紀のドラゴンエンパイア北部で起きた大量虐殺事件「ツバレンの悪夢」を引き起こした[[《邪竜 シヴィルト》]]が地球/惑星Eに逃亡したことであり、レザエルのかつての師である[[《聖竜 ガブエリウス》]]が精神体となってこれを追撃。 かつての[[ディフライダー]]に近い形で異なる星に降り立ったガブエリウスは、ファイター達を導き運命大戦を開戦、これを利用して潜伏するシヴィルトを捜索していたが、これに対してシヴィルトは絶望の運命力と運命大戦のシステムを利用し、ガブエリウスへの「打ち返し」として宿命決戦を引き起こす。 ヴァルガ=ドラグレスもまた[[シヴィルトの精神汚染>精神汚染]]を受けて暴走していたのだが、ここでシヴィルトが運命の修正力を利用し、地球のファイターによるヴァンガードファイトを利用する形でクレイ側の動向に干渉していることが発覚。既にクレイの運命力はシヴィルトに掌握されてしまっていたが、レザエルはこれに対抗するため、運命大戦において邂逅した地球/惑星Eにおける自身の先導者の力を借りることを選択。 [[《奇跡の運命王 レザエル・ヴィータ》]]として再臨を果たし、同時期にストイケイアの旧ズー領に潜んでいたレヴィドラスも同様に自身の先導者とコンタクト、[[《無限の宿命王 レヴィドラス・エンピレオ》]]として復活。 対抗戦力の出現を感知したシヴィルトは[[ヴァルガの肉体を完全に乗っ取り掌握>《無双の魔刃竜 ヴァルガ・ドラグレス “羅刹”》]]、自身はそのまま地球/惑星Eにおけるヴァンガードファイトに臨む。 レザエルもこれに乗る形でヴァルガと交戦、苦戦を強いられるも最後の最後で先導者から届いた「祈り」により窮地を逃れ、ガブエリウスの肉体を利用したリィエル=アモルタの救援もあってヴァルガの肉体から追い出されたシヴィルトは地球でのファイトに敗れたことも重なり消滅。 使命を果たしたガブエリウスの魂も現地の女性と融合する形で消え去り、宿命決戦は新聖紀からの当事者両名の消滅という形で幕を下ろすことになった。 なお、リィエル=アモルタは[[時翔]]の濫用をギアクロニクルに咎められ、クレイの時間の外へ連行されたが、この事象はクレイ側に伝わっておらず、行方不明者として捜索活動が始まっている。 **月の試練と赫月病の予兆[#Mythisch] 宿命決戦の後、レザエルは自身に集約された運命力を持って「世界の選択」を下した。だが、彼の願った「あらゆる病も争いもない世界」は実現することはなく、選択の影響は現れなかった。 入れ替わるようにして、第一の月の近くに[[《月の門》]]が転移出現。レザエルを訪問したその守護者である[[《月の門番 ヴェイズルーグ》]]ら「[[&ruby(ムーンキーパー){月の民};>ムーンキーパー]]」は[[幻真獣]]との戦いによる「月の試練」を課した。 レザエルはこれに挑んだが[[《第一の幻真獣 “天戒牙狼” ロズトニル》]]の前に敗北し、試練の突破は失敗。その一方で、クレイ側は月の民と幻真獣についての調査を開始した。 この時期、安息の地に根付いていた龍樹の種が[[《ゼフィロシィド》]]に変質、そのまま成長を続け[[新たなる龍樹>《降誕の龍樹 ゼフィロギィラ》]]が誕生していたことが発覚している。バヴサーガラはこの本質を確認するため封焔軍全軍を率いて安息の地を訪れ交戦、龍樹が調和を求めていることを理解しその師となることを買って出た。 これにゾルガが異を唱え、再度の意思確認を申し入れたが、ここで運命力の還流により現世に帰還していた[[《魔宝真竜 ドラジュエルド・イグニス》]]が龍樹を諭していたことが発覚。この一件を経て、ドラジュエルドは虹の魔石の所有者である以上に、龍樹が唯一恐れる最強の存在として認知され、注目が集まっている。 後にレザエルは月の試練への再挑戦を行い、[[《奇跡の幻真獣 リフィストール》]]を覚醒させたことで突破に成功した。これに先立つ形でヴェイズルーグがヴァルガ=ドラグレスに接触、何らかの頼み事をしたことが確認されているが、後にその内容は彼を含む運命者、宿命者たちの情報ネットワークを利用してクレイで発生している異変を調査するためだったことが明らかになった。 調査結果はケテルサンクチュアリにて「虚無の先兵」の発生頻度が上がっている程度であり、目立った異変はなかったが、これを受けたヴェイズルーグはレザエルに月の門と幻真獣の行動目的について、その一部を開示した。 彼ら幻真獣は、「''赫月病''」という月が罹患する病を追っていた。この病を発症した月は赤く染まり、その波動を受けた本星の生物は自我を失う、人格が変質する、衝動を増幅され凶暴化するなどの異変に見舞われてしまう。さらに赫月病は不治の病であり、これを治療する術は見つかっていない。 だが、宿命決戦の直前の時期にヴェイズルーグが確認した限り、クレイの第一の月は一度赤く染まったものの、不可逆であるはずのその変化が解けて元の白い輝きに戻っている。ヴェイズルーグはこれを最大の異変と捉え、現代のクレイにおける医療の第一人者であるレザエルを頼ったのである。 同時期、ヴェルストラの仲立ちでケテルサンクチュアリに龍樹の植木が持ち込まれ、オールデンとの会談の結果、外星からの脅威に対してブラントゲートを含めてゼフィロギィラとの協力体制を結ぶことが決定。 さらにエンジェルフェザーに保護されていたリィエル=オディウムは、ギアクロニクルの遺構と運命力が生み出した機械構造「[[リィエル=アモルタの卵>《聖なる時の運命者 リィエル=ドラコニス》]]」を守っていたが、何らかの機会を得たことでブラグドマイヤーのもとを訪れ、「卵」を託している。この「卵」と呼ばれる物はリィエル=アモルタと「別の未来」におけるリィエルの意志を複合した、限りなく(本物の)リィエルと同じ存在である[[《聖なる時の運命者 リィエル=ドラコニス》]]の帰り路として「孵化」。帰還した彼女はレザエルを通じて赫月病への対処に加わることになった。 その後、ドラコニスを迎えたレザエルは[[《樹角獣皇 マグノリア・パトリアーク》]]と会うために[[ストイケイア]]を訪問。この直前のタイミングでヴェイズルーグは[[《楽園へ導くもの ナナクリル》]]が支配する異空間「[[真宵楽園]]」と邂逅しており、この異空間と赫月病についてマグノリアに尋ねたところ、ストイケイアを中心に「真宵楽園」の出没が増加していること、宿命決戦の際にマグノリアだけが第一の月と遊星ブラントが両方とも赤く染まったのを目撃したという。これにより改めて協力体制が締結された。 ほぼ同じくして[[《調停の封焔 バヴサーガラ・アークシャイア》]]はダークステイツにて赫月病に関する情報収集の一環としてドラジュエルドを訪問。彼は生と死の狭間の世界をさすらう中、(地球/惑星「E」側の)自らの先導者と邂逅しており、カードファイトを経て[[《魔宝竜皇 ドラジュエルド・マグナス》]]へと覚醒。「今こそ手を携え共に歩もう」と、レザエルを中心として再び動き始めたクレイの運命と向き合うべく、バヴサーガラの協力者として参戦することを宣言。 この中でリフィストールが[[《救護の翼 ソエル》]]に伝えた懸念の中には「''ドラジュエルドのもとに突然現れた『霧の中の魔獣』''」の存在があった。 老竜のねぐらであるダンジョン内に白い霧と共に現れ、消える謎の存在。現実からも夢からも侵入できないはずの、魔宝竜の迷宮に容易く出入りする敵…それが、彼が以前目撃した「光る霧」と同じものであれば、[[幻真獣]]たちの到来に前後して活動が活発化した「悪意」と何かの関わりがある疑いが強い。エンジェルフェザーへの入隊が決まったソエルはこれに関連し、ドラゴンエンパイア北部の村において「白い霧」と遭遇。ストイケイアにおいてもマグリノアがその存在を警戒していた「獣を狂わせる光る霧」こそがこれであり、狂乱した[[《レンドセレイト・グリフォン》]]に襲撃され危機に陥るも、[[《トリクスタ》]]らの協力もありこれを確保することに成功した。 しかしながら、[[龍樹]]までも加わって異変の調査と解決に乗り出したにもかかわらず、月の陣営もクレイ側も決定的な情報を得られずにいた。龍樹の襲来に際してそれを迎え入れた「悪意」については未だにその正体が全く掴めていないし、[[星刻姫]]の一派はあくまでもクレイにおいて龍樹に共感したに過ぎず、彼女らではありえないのである。 善きにせよ悪しきにせよ事態は停滞したまま時間が過ぎたが、数か月前に帰還したばかりのリィエル=ドラコニスが姿を消す。さらにリィエル=オディウムにも異変が起きる。異様な眠気に支配され、活動できる時間が著しく限られた上、もう一人の自分であるアモルタやドラコニスのことが記憶から欠落してしまった。が…。 **幻真星戦 [#Parallactic_Clash] ドラコニスの失踪に前後し、「白い霧」が範囲と濃度を急速に拡大、同時にギーゼ=エンド湾を望むダークステイツ領のある場所にて、ミラージュタワーと呼称される謎の構造物が出現する事態が発生。広がった「白い霧」はクレイ各地で「ファントムドーム」となって侵蝕、住民たちを「幻存在」と呼ばれる別の何かに変質させてしまった。 これに伴い、「幻影」の首領格と思しき「魔王竜」が「''幻真星戦''」の開戦を宣言。これに参戦し幻影たちと戦えるのは、ムーンキーパーと幻真獣、その加護を受けたユニットのみであり、現状ではレザエルをはじめとしたごく一部に限られていた。 幻影側はファントムドームをクレイ全土に広げ、幻世界を完全に現出させこの世を塗り替えることを狙っており、クレイ側がこれを阻止するには各地のファントムドームを支配する、「幻影」の名を冠するファントムガーディアン達を撃破、ミラージュタワーを守る結界を破り魔王竜を討伐せねばならない。 ベルクレアやクリスレインが陣頭で抗戦する中、ヴェイズルーグら月の門番たちは、レザエルとヴァルガを交えた幻真獣の関係者たちを集め、レザエルとリフィストールが集めた情報をもとに赫月病と月の試練についての見解を示す。 以前から警戒が強まっていた「白い霧」だが、これに飲まれたユニットは変質、幻をこそ真実の世界と信じて生きるようになる。この幻化作用はクレイのユニットでは抗うことが出来ず、生死やクラン、国家、種族、何も関係なく変質する。しかも変質の仕方も肉体的変異、精神的変調、果ては存在そのものの変質と、かつての[[Я]]や[[マスクス]]よりもなお性質の悪い侵略そのものであった。 幻真獣は月の災いを打ち破ることができる「特効薬」であり、月の門は幻真獣を生み出す源であると共に彼らに力を与える「充電器」のような存在である。が、彼らが特効薬として機能するには主となるユニットと、真の覚醒と呼ばれるプロセスを踏まねばならない。リフィストールは長らく情報収集にあたっていた為月の門への帰還が遅れ、現在は覚醒を待っている状態である。 しかし、「白い霧」と赫月病の関連については今なお不明瞭であり、これについての確答は出ていない。 そんな中、ヴェイズルーグは地球における自身の先導者とのコンタクトを確立することに成功。シヴィルトの一件から、赫月病に始まるこの異常事態は、運命大戦・宿命決戦と同じく、地球側のカードファイトと相互に連動して進んでいると踏んだヴェイズルーグは、月を中継することで運命力の繋がりを強め、先導者たる少年との意思疎通によりクレイのユニットと地球のヴァンガードファイター、双方の協力で対抗することを試みたのである。 しかし、ヴェイズルーグはこれに関連する凶報を同時に掴んでいた。地球においてガブエリウスの幻影が現れ、あちらにおいてもミラージュタワーを現出させ、ファイター達に戦いを挑んでいたのである。 即ち幻影たちを率いる「魔王竜」とは幻化したガブエリウスその人であり、地球において消滅したはずの彼がいかなる経緯でか現地で蘇り、地球とクレイの双方を幻で塗り潰そうとしている……これが現状であった。 さらに、この時点で既にブラグドマイヤーがケテルサンクチュアリのファントムドームに取り込まれて幻化していることが判明し……。 **関連リンク[#link] -[[カードファイト!! ヴァンガード overDress]]